2017.02.03
林 死の棘を読む
こんにちわ 林です。
お休みの時に読書をしていたのですが
題名がちょっと不気味かもしれませんね ・・・死の棘です。
内容はというと
島尾敏雄さんの私小説でしょうか 島尾さんのそのままの体験です
普通の夫婦がいて
夫が浮気をしてそれを書いた日記を妻が読んでしまい・・・
まあそれだけなら今の世の中でもあるお話です
優しくておだやかな妻はおかしくなってしまいます。
毎日毎日夫を責め立てるようになります。
その妻との問答と夫の回想が主な内容です。
そして普通の生活ができなくなり最後には入院することになります。
ちなみに高校生の時に読んで挫折してもう一回読もうと思いましたが、
やっぱり途中でつらくなって始めと終わりを読んで 中間はちょっとすっとばしてしまいました。
頭がおかしくなったのは妻であるのですが、
最後に入院して病院に行く夫が
これで誰も邪魔しなくなる
2人きりの生活だと思いながら妻の下に帰る
そんな光景が描かれて終わります。
夫もおかしくなったんではないか
妻よりももっといびつな考えをもっている夫 一番おかしいのは? そう考えるとちょっとおそろしいそんな小説でした。
もしかしたら不倫している人がいて
そのときこんな小説を読んだら
どんな風に思うのか 不倫をやめるのか それともばれないと思って続けるのか
心に刺さった棘が死ぬまで抜けない
刺さった棘から血が出て
どくどく流れ出す
そんな意味があるんじゃないかと思いながら
個人的に思うのですが
夫はおかしくなった妻に振り回されて
浮気相手なんて全く相手にしていません
そんな風になるのなら
浮気しなければ良かったんではないかと思ったりするのですが、
最初から妻を大切にしているなら・・・