2021.05.24
ことば!
経営戦略室服部は言葉について調べることが好きです。
なのでこれまで調べたものについていくつかご紹介したいと思います。
①全国は全部の国じゃないんですか?
全国大会って全部の国だから世界大会じゃんと思ったことがある人も多いのではないかと思います。
これは「もともと日本は様々な国が集まってできたから」ではなく、「全」という言葉の意味に由来しています。
「全」には後に続く語の集まりすべてを示す意味と、後に続く語を一つのものとし、その全体を示す意味があります。
前者は全巻、全話などで、後者は全校などでの使われ方です。(全校集会は「すべての学校の集会」ではなく「校内全体の集会」ですよね)
なので「全国」の場合は後者に該当し、その国全体ということで使用されています。
②地面って「ぢめん」じゃないんですか?
例えば鼻血は「はなぢ」ですよね。血なので。でも地面の「地」って土地の地なので「ぢめん」じゃないと変だと思いませんでしたか。
現代仮名遣いでは原則「じ」「ず」などを使いますが、①同じ音が連続するとき(ちぢむ、つづき)、②二語の連合(はな ぢ)の場合は例外として「ぢ」「づ」を使うことになっているようです。
地面の場合は①②のどちらにも該当せず、「地」にはもともと「じ」という読みをもたせているので「じめん」で正しいようです。
③「は行」だけ半濁音がある
かなには清音と濁音がありますが、「は行」だけは半濁音があってうらやましいですよね。
その理由は諸説ありますが、そのうちの一つをご紹介したいと思います。
例えば「か」と「が」「た」と「だ」などほとんどの清音と濁音では唇や舌の使い方は同じですよね。
一方「は」と「ば」だけは唇が接するか接しないかで違いがあります。しかしこれが「ぱ」と「ば」になると唇の使い方が同じになるんです!
なのでもともとは「は行」ではなく「ぱ行」が清音だったのではないかというお話です。
いかがでしたか。
私たちが普段当たり前のように使っている言葉もいろいろな歴史や背景を持っています。知っている言葉も辞書を引いてみるなど、積極的に日本語と親しみたいものです。
今日(5/24)の心がけ:言葉の変遷を学びましょう
ということで皆さんもぜひいろいろと調べてみて、結果を教えていただきたいです!