2024.02.28 お役立ち情報
新築とリノベーションはどっちがお得?違いやメリット・デメリットで比較
この記事では、新築とリノベーションはどちらがお得なのかを解説します。
マイホームを手に入れる際、新築住宅を購入するか中古住宅をリノベーションするかで悩む人は少なくありません。どちらが良いかは人によって異なるため一概にはいえません。そのため、両者の強みと弱みを理解したうえで、自分に合った新居を選ぶことが重要です。
この記事では、新築とリノベーションそれぞれの特徴や向いている人の特徴も解説します。新築とリノベーションどちらにするかお悩みの人はぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
- 【項目別】新築住宅・リノベーションの違い
- 新築住宅に住むメリット・デメリット
- 中古住宅をリノベーションするメリット・デメリット
- 新築・リノベーションが向いている人の特徴
目次
【項目別】新築住宅・リノベーションの違いを比較
新築住宅とリノベーションでは、さまざまな点で違いがあります。ここでは、以下の3つの項目について比較していきます。
- 物件価格の違い
- 諸費用・税金の違い
- 工期の違い
順番に紹介します。
物件価格の違い
住宅金融支援機構の2022年度 フラット35利用者調査によると、土地付き注文住宅、注文住宅、中古戸建の平均価格は以下であることがわかりました。
土地付き注文住宅 | 注文住宅 | 中古戸建 |
4,694万円 | 3,717万円 | 2,704万円 |
注文住宅の場合は相続などで土地を所有していない限り、土地代も必要になるため総額が高くなります。
新築住宅は建物や設備などすべてが新しいため、一般的に価格が高めです。一方、リノベーションは既存の建物を改装するため、建物自体のコストを抑えられる傾向にあります。
なお、中古住宅でリノベーションを行う場合にかかる費用は構造や築年数、工事規模などによって異なります。軽微な改修や設備の交換などであれば、200〜300万円が目安です。耐震工事や断熱工事を伴うフルリノベーションでは、約1,000万円かかります。
諸費用・税金の違い
新築住宅の購入と中古住宅のリノベーションでは、固定資産税が大きく異なります。固定資産税は、不動産の価値を示す”固定資産税評価額”に対して1.4%の税率が課されるのが一般的です。
中古住宅のほうが固定資産税評価額は低くなるため、新築住宅よりも有利といわれています。
特に、築20年以上の木造住宅の場合は建物の評価額が下がり切っており、リノベーションをして評価額が上がったとしても新築を上回ることはほとんどありません。
工期の違い
中古住宅を購入して大規模なフルリノベーションを行う場合、新築工事との差はあまりないといわれています。
例えば、約40坪の新築住宅にかかる工期は木造2階建てで3〜4ヶ月です。一方、スケルトン状態から行う大規模なフルリノベーションの工期は3〜5ヶ月が目安です。
新築住宅に住むメリット
ここでは、新築住宅に住むメリットを紹介します。
- 自身の資産となる
- 間取りやデザインを自由に設計できる
- 保証が充実している
- 住宅ローン金利が安い
- 中古住宅よりも長い期間住み続けられる
それぞれ見ていきましょう。
自身の資産となる
新築住宅には最新設備が導入されていたり、現行の法令に基づいて建てられていたりするため、中古住宅よりも資産価値を維持できる期間が長くなっています。
資産価値の高い住宅は将来売却する際にも売れやすく、子供に相続したい場合にもおすすめです。
間取りやデザインを自由に設計できる
注文住宅は中古物件のリノベーションと違って、構造上この柱を壊せないといった制限がありません。間取りもデザインもすべて自由に設計できる点が、新築住宅の大きな魅力です。
保証が充実している
新築住宅の場合、10年保証を受けられます。新築住宅の10年保証は、住宅の基礎部分や雨漏りを防ぐ部分に問題が見つかった場合、保険金で家を直してもらえるという内容です。
新築の保証に関しては、2000年に定められた『住宅の品質確保の促進等に関する法律』で義務付けられたものです。どのハウスメーカーで家を建てても最低10年の保証を受けられます。
そのほか、ハウスメーカーによっては、法律で義務化された10年保証よりも長期間の保証を提供していたり、無料で定期点検を受け付けていたりします。
住まいに対する保証の手厚さの点では、新築住宅が大きくリードしています。
※参考:住宅の品質確保の促進等に関する法律|e-Gov法令検索
住宅ローン金利が安い
新築住宅を購入するメリットの1つが、住宅ローン金利が安いことです。
住宅ローンは、一般消費者がマイホームを手に入れるために利用する借り入れであるため、消費者金融やそのほかのローンよりも金利が低く抑えられています。
具体的なローン金利は、ローンを申し込む金融機関や景気によって変わってきますが、お得なものだと1%を切る低金利ローンも珍しくはありません。
中古住宅よりも長い期間住み続けられる
新築住宅は、住まいとしての寿命が長いことも特徴です。
不動産は、新築された瞬間から経年劣化で徐々に寿命が減っていきます。定期的にメンテナンスをしていても、将来的には必ず基礎が耐えきれなくなるため、いつまでも同じ家には住み続けられません。
仮に一戸建ての寿命が50年で、リノベーションをすると住まいの寿命を10年伸ばせる場合、築20年の時点で中古物件を買うと、その家に住めるのは最大40年です。しかし、注文住宅を新築すれば、1つの家に60年住める計算になります。
新築住宅は、丁寧に管理していれば子世帯にも相続できる財産です。中古物件より価格が高くても、長期的に見れば住居費を節約できるでしょう。
新築住宅に住むデメリット
新築住宅に住む場合、一定のデメリットも考慮しなければなりません。ここでは、新築住宅に住むデメリットを紹介します。
- 費用が高い
- 工期が長くなりがちである
順番に見ていきましょう。
費用が高い
新築住宅の大きなデメリットは建築コストの高さです。
新築の注文住宅は建売住宅とは異なり、スケールメリットを活かしたコストの節約が困難であるため、どうしても費用が高くなってしまいます。また、広くて立地の良い土地を購入しようとした場合、土地の価格だけで予算を圧迫してしまうことも少なくありません。
ただし、基本的なプランを固定している注文住宅なら、建売住宅や中古物件並の価格で新居を購入することも可能です。
工期が長くなりがちである
土地探しから始めると、新築住宅は入居まで長い時間がかかります。建築だけでも4ヶ月ほどかかるため、工期を長めに見積もって余裕のあるスケジュールを立てましょう。
中古住宅をリノベーションするメリット
中古住宅を購入してリノベーションするメリットは、主に以下の3つがあります。
- 費用が比較的安い
- 立地の良い場所を押さえやすい
- 周辺環境や近隣の人間関係を事前に把握できる
それぞれ見ていきましょう。
費用が比較的安い
不動産は基本的に新築の段階で最も価格が高く、時間が経過するにつれて価格が下がっていきます。
そのため、同程度の広さや立地の家を購入する場合、リノベーション費用を考慮しても新築より中古物件のほうが安いといえます。
立地の良い場所を押さえやすい
国土の狭い日本では、大抵の場合、立地の良い場所にはすでに何らかの不動産が建っているため、条件の良い新築用の土地はなかなか確保できません。
しかし、中古物件のリノベーションなら、数の少ない空き地を探したり中古住宅を解体して更地を作ったりしなくても、条件の良い土地を手に入れやすいといえます。
周辺環境や近隣の人間関係を事前に把握できる
中古物件は周辺環境がある程度安定しています。購入予定の物件に足を運べば、日当たりや風通し、隣人の状況、ご近所トラブルの有無を調査可能です。
新築だと、家を建てて初めてわかることが多いので、周辺環境や近隣住民の良くない土地を選んでしまうおそれがあります。
中古住宅をリノベーションするデメリット
中古住宅をリノベーションすることにはメリットもありますが、同時に考慮すべきデメリットも存在します。
- 間取りやデザインの自由度が低い
- 構造や性能に不安が残る
順番に見ていきましょう。
間取りやデザインの自由度が低い
中古住宅の構造によっては、建物を支えるうえで重要な柱や梁が存在するため、間取りやデザインなどが制限される可能性があります。
例えば、壁で躯体をつくる『ツーバイフォー』であれば、建物を支えている壁は取り外せません。間取りやデザインを自由に設計できる範囲が限られる点は、中古住宅のデメリットです。
構造や性能に不安が残る
中古住宅をリノベーションする際のデメリットは、見えない部分の劣化や保証の少なさです。リノベーションでは、基礎を残して主に内装を入れ替えます。
基礎や柱、壁の中といった目に見えない部分の劣化度合いがわからないため、場合によっては工事後に問題が出てしまうリスクも無視できません。
新築・リノベーションが向いている人の特徴
新築住宅の購入や中古住宅のリノベーションのうち、どちらが適しているかは個々の状況によって異なります。ここでは、それぞれのタイプに向いている人の特徴を紹介します。
- 新築住宅が向いている人
- 中古住宅のリノベーションが向いている人
順番に見ていきましょう。
新築住宅が向いている人
新築住宅が向いている人は以下の通りです。
- カスタマイズ性を重視する人
- 保証や安心感を重視する人
新築住宅では、間取りやデザインを自由に設計できます。そのため、自分の好みやライフスタイルに合わせた住まいを求める人に向いているでしょう。
また、新築住宅には保証が充実している場合が多く、建物や設備にトラブルが生じても安心して暮らせます。保証や安心感を重視する人にも新築が向いています。
中古住宅のリノベーションが向いている人
中古住宅のリノベーションが向いている人は、以下の通りです。
- 住まいにあまりお金や手間、時間をかけたくない人
- 家にいる時間が短い人
中古住宅をリノベーションすることで、新築に比べてコストを抑えられます。予算を抑えながら理想の住まいを実現したい人に適しているでしょう。
また、仕事が忙しくてあまり家にいない人や、転勤が多い職種の人などには、コストを抑えて比較的簡単に購入できる中古住宅がおすすめです。
新築かリノベーションかは自分に合った選択が重要
新築かリノベーションかを選択するうえで多くの人が注目する費用に関しては、新築住宅でも設計次第で安く抑えられます。純粋な住宅の寿命や基礎性能を比べると、基本的には新築住宅のほうが安全性が高く保証も手厚く、設計の自由度も高いといえます。
マイホームを建てても、無理な予算を組んだり新居に求める条件を諦めたりすると、何十年も後悔が残るでしょう。住みやすさと予算のバランスを取りつつお得に家を手に入れたい場合は、新築住宅を検討してみましょう。
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