2023.12.27 お役立ち情報
リフォームと建て替えはどっちがお得?費用相場やメリット・デメリットで比較
この記事では、リフォームと建て替えのどちらがお得になるかを解説します。
家を住み替える際には、同じ土地に建物を新しく建てる”建て替え”の方法と、一部のみを建て替える”部分リフォーム”・”全面リフォーム”の方法があります。
同じ土地で家を新しくしようと考えている人のなかで、建て替えとリフォームのどちらがお得なのか気になる人は少なくありません。
この記事では、リフォームと建て替えの定義やそれぞれの特徴、メリット・デメリットを詳しく解説します。これから家を新しくしようと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
【この記事でわかること】
● リフォームと建て替えの違い
● リフォームと建て替えの費用相場
● リフォームと建て替えのメリット・デメリット
● リフォームと建て替えが向いている人の特徴
リフォームと建て替えの違いとは?
リフォームと建て替えはどちらも住み心地を良くする点では共通していますが、それぞれ費用や工期などが異なります。
それぞれの違いを、以下の表で簡単にまとめました。
リフォーム | 建て替え | |
工事概要 | 基礎部分を残して部分的に工事をする | 基礎部分を解体してゼロから建て直す |
費用相場 | 300~2,500万円 | 1,000~4,500万円 |
工事費用以外の諸費用 | 工期によっては仮住まい費用や引っ越し費用が必要 | 解体費用・仮住まい費用・引っ越し費用・登記費用などが必要 |
工事期間 | 1.5〜3ヶ月 | 3〜8ヶ月 |
間取り | 制限あり | 自由に設計可能 |
上記の違いを踏まえて、それぞれの定義を解説します。
- リフォームの定義
- 建て替えの定義
順番に見ていきましょう。
リフォームの定義
リフォームは、既存住宅の活かせる部分を残しながら、気になる部分を改築・修繕・増築して直す方法を指します。築年数が経過するほど建物構造部分や排水管などが老朽化しやすくなりますが、リフォームで気になるところを直せば、新築同様の状態に戻せます。
リフォームの種類は、部分リフォームと全面リフォームの2種類です。
部分リフォームは言葉通り、家の気になる一部分のみを直すものです。例えば、キッチンやトイレ、洗面所や浴室などの水回りのみの修繕、内装クロスのみの張り替えなどが該当します。
全面リフォームは、基礎部分や梁、柱などの構造主要部分のみを残して家を解体する方法です。建て替えの3分の2程度の費用に抑えられます。
どちらを選択するかは家の状況やライフスタイルなどによって異なるため、家族と相談しながら決める必要があります。
建て替えの定義
建て替えは、既存住宅を基礎部分から解体して新たな家を建てる方法です。一般的に建て替えは建物全体の改築を伴うため、新築と同じくらいの時間や費用がかかります。
一方で、理想のライフスタイルに合わせた家を建てられるので、新生活を送れる点が魅力です。
ただし、すべての家を建て替えられるわけではありません。『建築基準法』によって、”4m以上の道路に2m以上接した土地でなければ再建築不可”と定められている地域の場合、この接道義務を満たしていなければ建て替えを実施できません。
家が建っている地域にどのような制限があるのか、事前に確認する必要があります。自分で調べることは困難なため、依頼先の工務店やハウスメーカーに建て替えができるか相談しておきましょう。
リフォームと建て替えの費用相場
リフォームは予算に合わせて修繕箇所を制限しやすいためコストを抑えやすいといえますが、建て替えは基礎部分から解体して建て直すため高額になりやすい点に注意が必要です。
- リフォーム(フルリフォーム)の費用相場
- 建て替えの費用相場
ここでは、リフォームと建て替えの費用相場を解説します。
リフォーム(フルリフォーム)の費用相場
リフォーム(フルリフォーム)にかかる費用相場は、300〜2,500万円程度であり、坪単価や内容などによって大きく変動します。工事費の坪単価は1坪あたり10〜70万円程度だとされており、基本的には30〜40万円以上はかかると想定しておきましょう。
仮住まいが必要にならない限り、工事以外の諸経費はかかりません。一定条件を満たすと住宅ローン減税も適用できるため、不動産取得税や固定資産税・都市計画税、登録免許税などが軽減されます。
建て替えの費用相場
建て替えの費用相場にかかる費用相場は、1,000~4,500万円程度です。
建て替えでは基礎部分を解体するところから始めるため、リフォームに比べると高額になる傾向にあります。工事費の坪単価は1坪あたり60〜130万円程度だといわれていますが、一般的に90万円以上はかかると想定しておきましょう。
また、工事費用以外には解体費用や仮住まい費用、引っ越し費用や登記費用などがかかります。これらは忘れやすい項目といえますが、全て含めていくらかかるのかを大まかに把握しておくことが重要です。
リフォームのメリット・デメリット
ここでは、リフォームのメリットとデメリットを解説します。
リフォームを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
リフォームのメリット
リフォームのメリットは、主に以下の通りです。
- 工期が短い
- 建て替えより安い
- 各種税金を軽減できる
リフォームは既存住宅を活かすため工期が短くなりやすく、工事内容によっては1.5ヶ月程度で終わる場合があります。そのため、生活しながら工事をすれば仮住まいが不要になり、コストを抑えられます。
ただし、間取りの変更や耐震性・断熱性を確保するような大規模工事の場合、仮住まいが必要になるでしょう。
また、一定条件を満たすと住宅ローン減税を適用できるため、不動産取得税や固定資産税・都市計画税、登録免許税などを軽減できます。
リフォームのデメリット
リフォームのデメリットは主に以下2点です。
- 一部の制約がある
- ローンが組みにくい
鉄骨2階建てや木造3階建てで大規模工事を行う場合や、木造2階建てで増築工事を行う場合は、建築確認申請が必要です。どのような工事から制限がかかるかは自治体によって異なるため、事前にハウスメーカーや工務店を通して確認しましょう。
また、リフォームローンを利用する際は金利が比較的高く審査が厳しいため、ローンを組めないおそれがあります。借入額を減らせば契約できる可能性がありますが、不足分は貯金を切り崩して用意する必要があるため注意しましょう。
建て替えのメリット・デメリット
ここでは、建て替えのメリット・デメリットを解説します。
建て替えを検討している人は、リフォームのメリット・デメリットと比較しながら以下の内容を参考にしてください。
建て替えのメリット
建て替えのメリットには主に以下2点があります。
- 気になる部分をほとんど解決できる
- ローンが組みやすい
建て替えは基礎部分から新しく家を建築するため、気になる部分を改善した理想的な構造や間取りに設計できます。基礎工事から実施することで、耐震工事・断熱工事を導入しやすい点もメリットです。
また、建て替えであれば一般的な住宅ローンを利用できるため、金利が高く融資上限の低いリフォームローンに比べて有利といえます。
建て替えのデメリット
建て替えの主なデメリットは以下4点です。
- 工期が長い
- コストが割高
- 仮住まいが必要になる
- 建築基準法によって制限される場合がある
工期が3〜8ヶ月程度かかるケースが多く、仮住まい家賃や引っ越し費用が必要になります。また、リフォームに比べるとコストが高額なため、長期的目線での資金計画が欠かせません。限られた予算内で改修したい人にとってはハードルが高くなるでしょう。
また、再建築不可物件であれば、建て替えそのものができません。建築できる場合でも、同じ床面積の家を建てられないおそれがあります。
リフォームと建て替えが向いている人の特徴
ここでは、リフォームと建て替えが向いている人の特徴をそれぞれ解説します。
どちらにするか悩んでいる人は、ぜひ以下の内容を判断材料にしてください。
リフォームが向いているケース
リフォームが向いている人の特徴は、主に以下4点です。
- コスパを重視する人
- 低い予算内で抑えることを重視する
- 相続人がいない人
- 長期的に暮らす予定がない人
部分リフォームであれば築10〜20年が工事時期の目安で、水回りや屋根、外壁などを直す傾向にあります。
フルリフォームであれば築20〜30年が目安で、間取り変更や耐震性・断熱性を確保するための大規模工事を実施するケースがあります。
建て替えが向いているケース
建て替えが向いている人の特徴は以下の通りです。
- 間取りやデザインを一新したい人
- 最新設備を導入したい人
- 基礎部分の老朽化が気になる人
- 相続人がいる人
建て替えは、築30年以上が工事時期の目安です。日本家屋に多い木造住宅の法定耐用年数は22年ですが、それ以上の期間居住している人は少なくありません。
あくまでも目安ですが、建て替えをする場合は築30年を目安に考えてみましょう。
リフォームと建て替えに関するよくある質問
ここでは、リフォームと建て替えに関するよくある質問に回答します。
- 築40年の場合にリフォームか建て替えかどっちがいい?
- 家に十分な広さがない場合はリフォームと建て替えのどっちがいい?
- 建て替え・リフォーム中に住む場所はどうやって確保すべき?
上記3つの質問をそれぞれ見ていきましょう。
築40年の場合にリフォームか建て替えかどっちがいい?
築40年であれば、建物全体の老朽化が目立つ時期です。そのため、基礎部分から解体する建て替えをおすすめします。
リフォームを選択しても大規模工事となるため、建て替えにかかる費用との差が少ないといえます。
家に十分な広さがない場合はリフォームと建て替えのどっちがいい?
間取りを変更するようなリフォームで広さを確保する場合、リフォームの費用は高額になるため建て替えをおすすめします。
比較的小さい家を狭小住宅と呼びますが、敷地面積15〜20坪程度で建築可能です。
建て替え・リフォーム中に住む場所はどうやって確保すべき?
建て替えや工期が比較的長いリフォームの場合は、仮住まい用の賃貸物件を自分たちで探す必要があります。自分たちで探せない場合は、ハウスメーカーや工務店から提携先の不動産会社を紹介してもらえるケースがあります。
なお、マンスリーマンションであれば、通常の賃貸物件に比べて契約期間の自由度が高く初期費用を抑えやすいといえます。
リフォームか建て替えかで迷ったらプロに相談しよう
基礎から解体して造り直すのが”建て替え”であり、基礎を活かして造り直すのが”リフォーム”です。費用面だけで考えると建て替えよりリフォームのほうが割安ですが、理想の住まいを実現したい場合は建て替えがよいでしょう。
どちらにするか自分だけで決定できない場合、工務店やハウスメーカーに相談することがおすすめです。
岐阜県を中心に注文住宅を提供するヤマカ木材では、建築確認申請の手続きをはじめ、プランの提案から設計、リフォームに関する相談まで不動産のプロが的確にアドバイスします。
岐阜県やその周辺地域で建て替えやリフォームを検討している人は、ぜひ一度ヤマカ木材へご相談ください。
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