2021.10.28 お役立ち情報
テレワークで郊外に引っ越すのはあり?郊外へ住み替える場合のメリット・デメリットと名古屋近郊のケースを紹介
テレワークの普及に伴い、住まいに求める要望で最近多くなっているのが、「郊外での暮らし」を求める人が増えていること。
出勤回数が減った一方で、今より広い家で仕事をしたいというニーズに対して、郊外の土地が注目を集めているようです。
場所や時間にとらわれないワークスタイルを充実させる上で、郊外に移住するのは「あり」なのでしょうか。
郊外へ移住するメリットやデメリットを比べるとともに、名古屋近郊でおすすめの街を案内しましょう。
目次
テレワークの普及で郊外の街が注目される理由
住まいに求める要望で、これまで多かった条件の一つに「通勤のしやすさ」がありました。
勤務先まで乗り換えなしで通勤できる沿線の街や、駅近で利便性の高い地域など、住まい選びのポイントは立地が重視されたのです。
ところが、テレワークが普及して通勤回数が減った今、「通勤のしやすい立地じゃなくてもよい」という考えの人が多くなってきました。
その代わりに増えてきたのが、「ワークスペースを確保できる広い家」という要望です。
都心や駅近の物件だと家で仕事をする場所がなく、リビングやダイニングをワークスペースとして活用されている方も少なくありません。
家族に気兼ねなく集中して働ける部屋が欲しいというニーズが、徐々に増えているのです。
こうした声に応える住まいが、「郊外の街にある物件」です。
勤務地までの時間はかかるものの、週に1~2回程度の出勤であればそれほど苦にはなりませんし、最寄り駅が始発駅の場合、座って通勤できる確率も高まります。
また、都心と比べて広い土地の物件も多く、しかもリーズナブルな価格で手に入ることも人気を集める理由です。
テレワークの普及で郊外への移住が増えている?
テレワークが普及したことで、都心から郊外へ移住した人はどれくらいいるのでしょうか。
それを直接示すデータはありませんが、人口の変化を示す住民基本台帳のデータから推察することは可能です。
たとえば、名古屋市の人口増加数のうち社会増減数に注目すると、2013年ごろから右肩上がりになっており、毎年1万人前後が増えていました。
これが、コロナ禍の2020年にはわずか5,000人台にまで減っています。
また、転入超過数をみると2019年には約3,400人だったのが、2020年は約3,000人と微減しており、名古屋市の人口増加傾向が鈍ったことがわかります。
もちろん、この原因には進学や就職で引越しできなかった人が多いなど、さまざまな理由があるとはいえ、充実したテレワーク環境を求めて名古屋郊外に移住した人も少なからずいるという可能性は否定できないでしょう。
【データ参考】
総務省「住民基本台帳人口移動報告 2020年(令和2年)結果」
https://www.stat.go.jp/data/idou/2020np/jissu/pdf/youyaku.pdf
名古屋市「令和2年 愛知県人口動向調査結果(名古屋市分)」
https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000135661.html
テレワークで郊外に住み替えるメリット
喧噪とした都心を離れ、郊外の街に移り住むメリットには、どんなことがあるのでしょうか。
郊外に移住するメリットをいくつか紹介しましょう。
物件価格が安い
コスト的なメリットとして、郊外の街は地価が安く、同じ広さの物件であれば都心よりも安く手に入れられることが挙げられます。
安くなった分、少し広めの土地を購入することも可能でしょうから、専用のワークスペースを確保できる間取りも実現しやすいでしょう。
郊外の物件は、庭付きの物件が一般的です。広い庭でガーデニングを楽しんだり、ホームパーティーやバーベキューをしたりと、余暇を充実させることも期待できます。
また、物件価格が安いと固定資産税や都市計画税などの税金も安くなりますから、暮らし始めてからのランニングコストを抑えられるのも魅力の一つです。
物価も安いことが多い
物件価格だけでなく、食品や生活用品など物価が安いお店も、郊外の街には多く見られます。
都心の店舗の場合、テナント料や人件費が高くなるため、それが商品価格に反映されるケースがあります。
それに比べて郊外の街であれば、テナント料や人件費などを抑えられますし、生産地にも近いので輸送コストも抑えられ、都心よりも割安な傾向になるのです。
自然を身近に感じる環境の良さ
自然に囲まれた暮らしを求めて、郊外の街に移り住む人も多いです。
近くに広い公園があるなら、家族でピクニックに出かけるなど、のびのびと子育てができる環境もあるでしょう。
あるいは、ビーチに近い海沿いの地域なら、サーフィンなどのマリンレジャーを楽しめるのも郊外ならではの暮らしです。
また、人混みもそれほど多くないので都心部と比べて密になりにくく、ストレスを感じにくいことも郊外に移住するメリットといえるでしょう。
テレワークで郊外に住み替えるデメリット
郊外の街に移住することで享受できるメリットもあれば、郊外だからこそのデメリットもあります。
交通の便が悪い地域も
テレワークになっても週に1~2回は出社する方なら、勤務先までの交通の便は確認したいポイントです。
郊外の街だと電車やバスの本数が少ない地域もありますし、特にバスは雨の日には混雑しやすく、渋滞の多い地域だと時間が読めないこともあるので注意が必要です。
マイカーを使った通勤の場合でも、朝夕の道路状況を確認しておく必要があります。
買い物など生活の便も良くないケースも
都心のように商業施設が集まっている繁華街が郊外には少ないため、ショッピングが不便に感じる地域もあるでしょう。
また、スーパーやコンビニによっては都心とは品揃えが異なるため、「いつも購入していたものが近所のスーパーでは買えない」といったことがあるかもしれません。
地域によっては、早い時間に閉店することもありますから、営業時間も確認しておきましょう。
人間関係に悩む場合も
地域によっては、近所づきあいが密なところもあります。
イベントや集会などが多い地域だと、自分の時間を取りづらくなったり、周辺住民との距離感に悩んだりすることがあるかもしれません。
ほどよい関係性を築ける街を選ぶことも、ポイントといえそうです。
テレワークにピッタリ!名古屋郊外のおすすめエリア
郊外の街といっても、通勤や生活に不自由な地域だと暮らしにくく感じるかもしれません。そこで、名古屋郊外で適度に暮らしやすい街をピックアップして紹介します。
岐阜市
岐阜駅から名古屋駅まで、電車で約20分。名鉄もJRも使え、名古屋駅まで電車一本でアクセスできる利便性が好評な街です。
駅前には商店街が広がるほか、郊外には大型ショッピングモールも点在するなど、どこに住んでも生活に不自由することはないでしょう。
土地価格の安さも魅力の一つ。
県都でありながら、1坪あたりの土地価格は約16万円。名古屋市だと1坪60万円前後もしますから、広々とした庭付き一戸建ても購入しやすい街です。
大垣市
名古屋駅まで快速で約30分、車なら名神高速道路で約1時間の位置にある街です。
豊かな湧き水が有名で「水の都」ともよばれる大垣市では、上水道に木曽三川の地下水を活用しており、暮らしながらミネラルウォーターをいただけることが魅力の一つでしょう。
大垣市も土地が安い地域で、坪単価で15万円ほど。
100坪を超える土地も多く、1,400~1,600万円くらいで取引される物件が多いようです。
豊かな自然に囲まれた地域で、充実したテレワークが実現できそうです。
各務原市
岐阜市の東隣に位置する各務原市は、地域との連携が密接で、子育てに優しい点が人気の街です。
岐阜各務原インターの近くには、日本最大級の広さを誇る「イオンモール各務原」があり、名古屋まで行かなくてもショッピングが楽しめます。
土地価格は、岐阜市や大垣市よりも若干安く、坪単価14万円ほど。
100坪くらいの広い土地も多く取引されており、家庭菜園やバーベキューなども家にいながら満喫できるでしょう。
岐南町
文字通り、岐阜市の南に隣接する町です。
名鉄名古屋本線が通るほか、町の東西を岐大バイパス(国道21号)が、また南北を名岐バイパス(国道22号)が通り、交通の便がとてもよい町でもあります。
岐阜市と名古屋のベッドタウンとして栄えた町ですが、ところどころに田畑も残りのんびりとした環境も人気があります。
土地価格もリーズナブルで、1坪あたり14万円、取引価格が1,200万円前後の物件が多く見られるようです。
笠松町
岐阜県と愛知県の県境に位置し、木曽川に沿うように東西に広がる町です。
町のどこに住んでも木曾川が近くにあるため、ゆたかな自然を感じながらのどかに暮らせる環境が笠松町に住む魅力。
大きな公園もいくつかあり、週末は家族連れで賑わいます。
笠松駅からは名鉄名古屋駅まで30分以内という距離でありながら、土地価格が安いことも魅力で、1坪あたり約12万円、取引価格が1,000万円以内の物件も見られます。
テレワークで郊外に住む場合の物件選びのポイントや注意点は?
「テレワークで郊外に住み替えるデメリット」の項目で説明した通り、通勤や生活に不自由のない物件を選ぶのが、ポイントの一つです。
勤務先までの時間、駅までの距離と交通手段、スーパーやコンビニの数や品揃え、病院や学校までの距離など、物件選びの際には通勤と生活の両面から確認しましょう。
特に、鉄道やバスで通勤される方は、ある程度の本数があること、終電・終バスの時刻もチェックしておきたいポイントです。
また、物件の広さもチェック項目。あまり広すぎると管理が大変ですし、かといって狭いと仕事部屋を確保できない可能性もあります。
独立したワークスペースが確保できる間取りにピッタリな土地を選ぶことが大切です。
まとめ
テレワークの普及によって、場所や時間にとらわれない自由な働き方が可能になりました。
郊外の街なら、仕事もプライベートも充実した日々を送れることでしょう。
一方で、テレワーク生活でも出勤する機会がある方は、交通の便や生活の便も確認しておきたいポイントです。
都会でもなく田舎でもない、適度に暮らしやすい土地を購入し、楽しく暮らせると良いですね。
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