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2023.03.30 お役立ち情報

水道光熱費の節約方法9選!オール電化とガス併用の違いも解説


水道光熱費の節約方法9選!オール電化とガス併用の違いも解説

この記事では、水道光熱費の節約方法や、オール電化とガス併用のそれぞれに必要なコストの違いなどを解説していきます。

水道光熱費は、生活していく限り必ず発生する固定費です。同じ固定費でも保険料や車にかかるコストは解約・売却によって減らせますが、水道光熱費の場合は負担を減らすことが困難です。

この記事では、水道光熱費の平均額を紹介しながら、効果的な節約方法も解説します。水道光熱費を少しでも抑えたい人は、ぜひ最後までお付き合いください。

【この記事でわかること】

● 水道光熱費の平均額

● 水道光熱費の具体的な節約方法

● オール電化とガス併用の比較

● 水道光熱費に関するよくある質問

【世帯人数別】水道光熱費の平均額

まずは、水道光熱費における毎月の平均額を確認しましょう。

  • 一人暮らし
  • 二人暮らし
  • 家族世帯

それぞれ見ていきましょう。

一人暮らし

一人暮らし世帯の、全国と岐阜市のそれぞれにおける水道光熱費の平均額と内訳は以下の表の通りです。

<2022年水道光熱費月額支出額(単身世帯)>

水道光熱費 電気代 ガス代 上下水道代 その他(※2)
全国平均 13,098円 6,808円 3,331円 2,116円 848円
岐阜市(※1) 13,413円 7,109円 3,404円 2,190円 710円

※1:北陸・東海エリアの平均値
※2:灯油代など

※参考:家計調査(家計収支編)調査結果|統計局ホームページ

上記の表からわかるように、岐阜市における一人暮らし世帯の水道光熱費は、全国平均を上回っています。

二人暮らし

二人暮らし世帯の、全国と岐阜市のそれぞれにおける水道光熱費の平均額と内訳は以下の表の通りです。

<2022年水道光熱費月額支出額(二人世帯)>

水道光熱費 電気代 ガス代 上下水道代 その他
全国平均 21,191円 10,844円 4,884円 4,290円 1,174円
岐阜市 24,029円 12,891円 5,030円 4,962円 1,145円

※参考:家計調査(家計収支編)調査結果|統計局ホームページ

二人暮らし世帯においても、岐阜市の水道光熱費は全国平均を上回っています。

家族世帯

二人以上の家族世帯における、全国と岐阜市の水道光熱費は、以下の通りです。

<2022年水道光熱費月額支出額(家族世帯)>

水道光熱費 電気代 ガス代 上下水道代 その他
全国平均 24,524円 12,678円 5,232円 5,207円 1,407円
岐阜市 27,584円 15,163円 5,358円 5,882円 1,181円

※参照:家計調査(家計収支編)調査結果|統計局ホームページ

家族世帯においても、岐阜市の水道光熱費は全国平均を上回っています。どの世帯を見ても、全国平均・岐阜市ともに水道光熱費に占める電気代の割合が高いとわかります。

電気代をいかに抑えていくかが、水道光熱費を節約する一番のポイントといえるでしょう。

【水道光熱費】水道代の節約方法

ここでは、水道代を節約する方法を解説します。

  • お風呂の使い方を見直す
  • キッチンの使い方を見直す
  • トイレの使い方を見直す
  • 洗濯の頻度を少なくする

順番に見ていきましょう。

お風呂の使い方を見直す

お風呂で水道料金を節約する場合は、以下の2点に注意することがポイントです。

  • シャワーの利用方法を考える
  • 蛇口のお湯も出しっぱなしにしない

浴槽にお湯を張るよりシャワーのほうが、水道代を抑えられると思われがちです。しかし、冬場の寒い時期はシャワーの水道代のほうが高くなる可能性もあります。

なぜなら、体を温めるためにシャワーを利用する時間が長くなるからです。家族の全員が同じような使い方をすると水道料金の負担が大きくなるので、浴槽のお湯を効果的に利用しましょう。

また、可能であれば節水型のシャワーヘッドに交換するのも選択肢の1つです。50%以上の節水効果が得られる商品もあるので検討すると良いでしょう。

体を洗っているときや洗髪している間は、蛇口のお湯は止めましょう。毎日の小さなことですが、積み重なると大きな差額になります。

キッチンの使い方を見直す

水道代を節約するためには、キッチンの使い方も見直しましょう。キッチンも調理や食器洗いなど、水の使用頻度が高くなりがちです。

キッチンでの節水方法としておすすめなのは、以下の2点です。

  • 節水コマを利用する
  • 食器洗い機を利用する

蛇口の内部についているコマを節水型のコマに変更すると良いでしょう。節水型のコマに変更することで、棒状になっている突起部で水量を抑えられます。また、1回の流水量を30〜50%程度減らすことも可能です。

食器洗い機が搭載されているシステムキッチンであれば、積極的に利用しましょう。使用する水量を大幅に削減できます。そのまま乾燥できるタイプのものが多いため、その都度食器を拭く手間も省けます。

食器洗い機がない場合でも、食器や野菜は洗面器に水を貯めて洗いましょう。出しっぱなしにせず、こまめに洗面器の水を交換することでかなり節約できます。

トイレの使い方を見直す

トイレの使い方も見直しましょう。見落としがちですが、トイレもかなりの水量を使用しています。トイレの水を節水する場合のポイントは、以下の2点です。

  • 新築やリフォーム検討中の人は節水型トイレを採用する
  • 水量調整ができるトイレであれば「大」ではなく「小」を常用する

1990年以前のトイレは、1回のトイレ洗浄に15〜20Lの水が必要でした。近年、主流になってきた節水型トイレであれば4〜5L程度の水量で洗浄可能であり、大きな節水効果が期待できます。

また、水量調整はレバー式・プッシュ式などの種類がありますが、いずれも「小」は「大」の1/3程度の水量設定です。水量調節を意識することで、大きな節約に結びつくでしょう。

洗濯の頻度を少なくする

洗濯機も利用方法によっては、水道代の負担が大きくなります。

ここでは、洗濯時に節水する方法を2つ紹介します。

  • 洗濯の回数を減らす
  • 節水モード付きの洗濯機であれば節水モードを積極的に利用する

1回の洗濯で使用する水量は洗濯物の量に拘らず一定である場合が多いため、なるべく1回にまとめて洗濯することをおすすめします。

節水モードがない場合も、すすぎ回数を調節できる洗濯機や「お急ぎモード」が設定されている洗濯機もあるため、積極的に利用してみてください。

【水道光熱費】電気代の節約方法

ここでは、電気代の節約方法について解説します。

電気代を節約する方法は、以下の3つです。

  • 家電や照明の使い方を見直す
  • 古い家電を買い替える
  • 電力会社・電力プランを変更する

1つずつ見ていきましょう。

家電や照明の使い方を見直す

まずは、家電や照明の使い方を見直しましょう。

使用していない照明器具やパソコン、テレビやエアコンなどはつけっぱなしにせず、基本的にはこまめに消しましょう。

ただし、家電製品によってはスイッチを入れたときに多くの電力を消費するものもあります。その場合、こまめに消すとかえって非効率になる場合もあります。特にLED照明は、必要ないときはこまめに消すほうが良いでしょう。

また、エアコンの室温設定も電気代が高くなる原因となります。

急冷や急温を避けて、夏は28℃、冬は20℃を目安に調整してみてください。

古い家電を買い替える

古い家電を買い替えることで、電気代を大きく節約できます。代表的な家電について買い替え効果を見ていきましょう。

照明器具 エアコン 冷蔵庫
全体に占める電力消費の割合 9.6% 34.2% 17.8%
対策方法 白熱灯をLEDにする インバーターをつける 2006年製を2021年製に買い替える
節電効果 約80% 約60% 約30%

※参考:省エネルギー政策について|源エネルギー庁

冷蔵庫の場合、2006年製のものを2021年製のものに変更すると、消費電力を30%も減らせて年間約4,600円も節約できます。

家庭の電力消費は、照明器具・エアコン・冷蔵庫の3つで60%以上を占めているので、これらの家電を最新のものに買い替えるだけで、かなりの節約効果が得られます。

電力会社・電力プランを変更する

契約する電力会社やプランを変更するのも選択肢の1つです。2016年4月より、電力小売全面自由化がなされ、消費者は電力会社とプランを自由に選べるようになりました。

さまざまな料金プランが設定されており、自分好みの電力会社とプランを選択できます。

ここでは、中部・岐阜エリアでの新電力会社をいくつか見ていきましょう。

<中部電力ミライズの従量電灯Bと比較した場合の節約想定額(税込)>

ミツウロコでんき従量電灯B TERASELでんき中部B idemitsuでんきSプラン
一人暮らし世帯(※1) ▲1,812円/年 5,158円/年 0円/年
二人暮らし世帯(※2) 78円/年 5,610円/年 1,740円/年
家族世帯(※3) 3,014円/年 6,377円/年 4,340円/年

※1:年間の電気使用量を2,000kWhと仮定

※2:年間の電気使用量を3,000kWhと仮定
※3:年間の電気使用量を4,500kWhと仮定

上記で紹介した新電力会社は3社ですが、ほかにも多数の会社が新規参入して独自のプランを展開しています。したがって、自分に合った会社を探しましょう。

【水道光熱費】ガス代の節約方法

ここでは、ガス代の節約方法について解説します。ガス代の節約は、水道代の節約と関連する部分もあります。

ガス代を節約する主な方法は以下の3つです。

  • お風呂の使い方を見直す
  • キッチンの使い方を見直す
  • ガスの契約内容を変更する

1つずつ見ていきましょう。

お風呂の使い方を見直す

お風呂の使い方で水道料金の節約につながることは前述しましたが、ガス代も同様です。

ガス代の節約につながる、効果的な方法を2つ紹介します。

  • 冬場は何度も追い焚きをしない
  • 給湯温度を38〜40℃程度に抑える

まず、冬場に何度も追い焚きしないことが大切です。

浴室を使う時間が家族によってまちまちだと、追い焚きの回数が増えます。できるだけ追い焚きをしないよう、時間を空けずにお風呂を利用しましょう。こまめに蓋を閉めて保温することも大切です。

また、冬場は特に給湯温度を上げがちですが、2℃の違いでガスの消費量がかなり変わります。

給湯温度を38℃程度に抑えて、ゆっくり時間をかけて温まるように心掛けましょう。

キッチンの使い方を見直す

キッチンの使い方を見直すことで、ガス代の節約につながります。

ガスコンロの火は強火にせずに、中火〜やや強火程度を目安とすることが重要です。

また、ガスコンロの噴出口が油や汚れで詰まっていないか確認してみてください。噴出口が詰まっているとガス効率が悪いだけではなく、火事の危険性も高まるため注意が必要です。

ガスの契約内容を変更する

ガスの契約内容を変更することで、節約できるケースもあります。

ガスも2017年に完全自由化され、自由にガス会社を選べるようになりました。これにより、ガス料金も多種多様なサービスを比較しながら、自分に合ったガス会社を選択できます。

また、基本的に都市ガスよりもプロパンガスのほうが高いため、都市ガス普及エリアでプロパンガスを利用している人は、都市ガスに切り替えることも検討しましょう。

【水道光熱費】オール電化とガス併用をシミュレーションで比較

ここでは、オール電化とガス併用のどちらがお得かを以下の2点に分けて比較します。

  • 基本料金
  • ランニングコスト

なお、オール電化とガス併用をシミュレーションするにあたり、以下の通り条件を設定します。

【条件】

● 中部電力管轄内在住

● 4人家族

● 電気:従量電灯Bプラン40A

オール電化 ガス併用
電気使用量 660kWh 440kWh
ガス使用量 40.00㎤

それでは、以下で比較していきましょう。

基本料金

中部電力エリアにおける、オール電化とガス併用の基本料金は以下の通りです。

金額(税込) 備考
オール電化(※1) 1,487円 1契約10kVA(100A)まで

ガス併用(※2)

 

2,793円

(電気)1,144円 従量電灯B 40A
(ガス)1,649円 ガス使用量40㎤

※参考1:従量電灯A・B・C|個人のお客さま|中部電力ミライズ

※参考2:24 charactersがすてきトクトク料金|東邦ガス

本設定では、基本料金についてオール電化のほうが月額1,306円、年間で1万5,672円お得になります。

ランニングコスト

次に、ランニングコストを比較します。オール電化から見ていきましょう。

オール電化の時間別1kWh単価は、以下の通りです。

  • 10時〜17時の7時間(1日の30%):1kWh=38.71円
  • 21時〜7時の10時間(1日の40%):1kWh=16.30円
  • それ以外の7時間(1日の30%):1kWh=28.52円

それでは、上記を踏まえてランニングコスト(電気使用料金)の計算をシミュレーションしていきます。

<STEP1.月間使用電力量660kWhをそれぞれの時間帯に割り振る>

時間帯 10時〜17時(7h) 21時〜7時(10h) それ以外(7h)
1日に占める割合 30% 40% 30%
時間帯ごとの月額使用電力量 約200kWh

(660kWh×30%)

約260kWh

(660kWh×40%)

約200kWh

(660kWh×30%)

<STEP2.時間帯ごとの月額電気使用料金を計算する>

時間帯 10時〜17時(7h) 21時〜7時(10h) それ以外(7h)
時間帯毎の使用電力量 約200kWh

(660kWh×30%)

約260kWh

(660kWh×40%)

約200kWh

(660kWh×30%)

1kWhの単価 38.71円 16.30円 28.52円
時間帯毎の月額電気使用料金 7,742円

(200kWh×38.71円)

4,238円

(260kWh×16.30円)

5,704円

(200kWh×28.52円)

※金額は税込

※参照:スマートライフプラン|中部電力ミライズ

<STEP3.オール電化ランニングコスト(月額電気使用料金)を計算する>

オール電化の毎月のランニングコストは、7,742円+4,238円+5,704円=1万7,684円です。

続いて、ガス併用のランニングコストを電気代とガス代に分けてシミュレーションします。

<STEP1.電気代とガス代をそれぞれ計算する>

まず、電力使用量別の1kW単価を確認しましょう。

  • 最初の120kWhまで:1kWh=21.04円
  • 120kWhを超え300kWhまで:1kWh=25.51円
  • 300kWhを超える場合:1kWh=28.46円

【電気代(440kWh)】

使用量 金額(税込)
〜120kWh 2,524円

(120kWh×21.04円)

120kWh〜300kWh 4,591円

(180kWh×25.51円)

300kWh〜 3,984円

(140kWh×28.46円)

合計 1万1,099円

※金額は税込

【ガス代(40㎤)】

使用量 金額(税込)
1㎤あたり164.30円 6,572円(40㎤×164.30円)
合計 6,572円

※金額は税込

<STEP2.ガス併用のランニングコストを計算する>

ガス併用の場合、毎月のランニングコストは、1万1,099円+6,572円=1万7,671円です。

ランニングコストは、オール電化が1万7,684円、ガス併用が1万7,671円とほぼ同額でした。

最後に、基本料金とランニングコストを合計して比較しましょう。

オール電化(税込) ガス併用(税込)
基本料金 1,487円 2,793円
ランニングコスト 1万7,684円 1万7,671円
合計 1万9,171円 2万464円

オール電化のほうが、月間で約1,300円、年間で約1万5,000円お得という結果でした。

水道光熱費の節約に関するよくある質問

最後に、水道光熱費の節約に関するよくある質問を見ていきましょう。

  • 水道光熱費を節約しても無駄って本当?
  • 水道光熱費の節約グッズは何がある?
  • オール電化の電気代が昼間家にいると高い理由は?

それぞれ回答していきます。

水道光熱費を節約しても無駄って本当?

水道光熱費を節約することは、決して無駄ではありません。

1つずつの節約金額は小さいですが、水道・ガス・電気を少しずつ節約すれば、年月が経つほどに効果は大きくなっていきます。

水道光熱費は生活する限り必ず発生する費用のため、どれだけ小さな金額でも無駄にはなりません。

水道光熱費の節約グッズは何がある?

既に紹介した節水型シャワーヘッドや節水コマのほかにも、以下の節約グッズがあります。

  • 圧力鍋
  • スマートLEDシーリングライト
  • 断熱カーテン
  • 断熱フィルム
  • 冷感シーツ

例えば、圧力鍋を使えば高温で調理可能なため、短時間で省エネしながら調理ができます。

また、断熱カーテンは室内の熱気を逃さないため、冬に活躍します。エアコンの温度を高くする必要もなくなるでしょう。

ほかにも、費用をかけないで手に入れられる節約グッズはあるので、ぜひ探してみてください。

オール電化の電気代が昼間家にいると高い理由は?

オール電化の電気代が昼間家にいると高い理由は、一般的に各電力会社が日中の電気代を高く設定し、逆に夜中の時間帯を安くしているからです。

10〜17時は1kWhあたり40円弱、21〜7時は20円弱と倍近い価格差を設定している電力会社が大半です。

水道光熱費を節約するには日々の工夫が大切

水道光熱費を節約するには、日々のこまめなチェックと継続が大切です。

子供が部屋の電気をつけっぱなしで出かけてしまっていることなど、1日であれば小さなことでも、継続していると大きな負担になるでしょう。

したがって、家族全員で簡単にできるルールを決めて、毎日チェックすることが重要です。

ヤマカ木材では、省エネ性能に優れた住宅も提案しております。将来に渡って水道光熱費を節約できる省エネ住宅を検討したい人は、ぜひ一度お問い合わせください。

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