2023.01.27 お役立ち情報
平屋のメリットとは?デメリットや二階建てにおける税金の違いも解説
平屋はスタイリッシュなデザインと生活動線の良さから非常に人気が高く、注文住宅を建てるのであれば一度は検討したい住宅です。
この記事では平屋のメリットやデメリット、二階建てとの違いなどを解説します。
【この記事でわかること】
● 平屋のメリットとデメリット
● 平屋と二階建ての固定資産税額はどちらが高いか
● 平屋に向いている人の特徴
目次
そもそも平屋とは?
平屋とは、全ての部屋や住宅設備が一階にあり二階がない家を指します。
日本では土地が狭く、二階建ての家が主流となるため、多く見かけることはありませんが、人気が高い住宅の形態です。
平屋のメリット7選
この章では、平屋で建てるメリットを7つ解説します。
平屋が持つ魅力が、家を建てたあとの新生活に合うのかどうかを把握する上でも、この章で解説するメリットはチェックしましょう。
- 構造が安定している
- 効率的な生活動線を実現できる
- バリアフリーの家を実現しやすい
- コミュニケーションが取りやすい
- 個性的なデザインの家をつくりやすい
- メンテナンス費用を抑えやすい
- 小屋裏を活用できる
順番に解説していきます。
構造が安定している
家は高く建てるほど不安定になり、地震や強風による揺れが大きくなります。
高く建築すれば居住スペースは増えますが、家の重量が増加します。しかし、重量が増加しても家を支える床や、梁などの面積を増やすのは困難といえるでしょう。
なぜなら、日本は土地が狭く、さらには建築基準法で定められた建ぺい率によって建築面積を制限されるからです。つまり、平屋建てから二階建てに家を変更した場合、土地を倍の広さに拡張するのは困難といえます。
狭い床面積で重い建造物を支えるようになるため、結果として建物の不安定さを招きます。
このような建築上の観点において、平屋は非常に安定した建造物です。家自体の重量は大きく変わらないものの、二階建てより広く建築面積を確保できるだけではなく高さも半分となります。
そのため、地震による垂直方向への揺れや、強風による水平方向の揺れに対しても強さを発揮できるといえるでしょう。
効率的な生活動線を実現できる
二階がなく、一階で全ての生活を完結する平屋では、階段の昇降がないため、家族の動線をぶつかりにくくする設計が可能です。
たとえば、二階に家族の寝室がある場合、階段に全員の動線が集中しやすくなります。平屋であれば居室の出入口に工夫を施すことで、効率的な生活動線にできるでしょう。
このように、住んだあとにストレスなく暮らせるのが平屋の大きなメリットです。
バリアフリーの家を実現しやすい
階段や二階を支えるための柱や壁は、生活の上で障害になり、高齢者・身障者にとってリスクとなります。
その点、平屋は全てをワンフロアで完結できるため、バリアフリーの家を実現しやすいといえます。
コミュニケーションが取りやすい
平屋の多くは玄関から各居室に入るまで、必ずリビングを通る設計が可能です。
また、リビングの声が各居室にも聞こえるようになるため、家族の気配を常に感じ取れます。その結果、自然に家族の会話が増えてコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
個性的なデザインの家をつくりやすい
二階建ては建築基準法による制限や、柱と壁といった物理的な制限を受けるため、ある程度似通ったデザインになってしまいがちです。
20畳以上のリビングを設計しようとした場合に、二階建ては二階部分を支える柱と壁が必要になるため、建築できるメーカーが絞られます。
一方で、平屋は建築の物理的な制限を受けない自由な設計が可能なため、生活動線とデザインに優れた家を建てることが可能です。
メンテナンス費用を抑えやすい
平屋は二階部分がないため、外壁塗装の費用が安くなります。また、屋根塗装の上でも屋根の形状がフラットである場合、足場が不要のケースもあります。
そのため、家の構造によっては10年に1度のペースで行う外壁塗装や、屋根塗装費用が削減可能です。
小屋裏を活用できる
小屋裏とは、天井と屋根の間にある空間です。
二階建てで小屋裏を設計する場合、二階の居室空間が狭くなってしまいます。平屋であれば、十分な小屋裏を確保できるでしょう。
小屋裏収納を有効活用できれば、居室空間に生活品が溢れるのを防ぎ、すっきりした空間を実現できます。そのため、小屋裏収納を活用したい人は平屋がおすすめです。
平屋のデメリット6選
平屋は魅力的なメリットが多くある一方、デメリットも多く存在します。
そのため、この章で解説するデメリットをしっかり把握し、平屋を検討する際に納得のいく決断ができるようにしましょう。
- 広い敷地が必要
- 日当たりや風通しが悪くなりやすい
- プライベート空間を確保しにくい
- 防犯やセキュリティ面で不安が残る
- 水害時の浸水リスクがある
- 建築コストが割高になりがち
順番に解説していきます。
広い敷地が必要
一般的な100㎡前後の家を建築する場合は、建築面積が23坪前後となるため、建ぺい率60%のエリアで約38坪の土地が必要とされます。
しかし、通常ではフロアを分けて建築できる居室とリビングを併設する平屋の場合、土地面積が大きくなり、約50坪の土地が必要です。
岐阜県の土地価格相場は約14万円/坪のため、平屋を建築する場合は二階建てよりも約168万円土地価格が高くなります。
※参考:岐阜県の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ・坪単価ランキング
日当たりや風通しが悪くなりやすい
平屋を建築する周りの建物も平屋であれば問題ありませんが、多くの住宅は二階建て以上であり、エリアによっては雑居ビルなどが建っている可能性もあります。
そのため、平屋の設計には日当たりや風通しが悪くならないよう慎重になる必要があります。
プライベート空間を確保しにくい
ワンフロアで全て完結できる平屋は、生活音が聞こえやすく、プライベート空間の確保が難しいとされています。
そのため、ストレスがない生活のために家族全員で話し合う必要があります。
防犯やセキュリティ面で不安が残る
平屋は一階に居住空間が全て集約されるため、全ての窓が道路から見える高さになり、防犯上の不安があります。
そのため、平屋での建築には樹木による目隠しや防犯砂利などを敷き、万全な防犯対策をおすすめします。
水害時の浸水リスクがある
近年ではゲリラ豪雨が多発しており、浸水被害も多くなっています。平屋は、二階がないため浸水に対して弱く、床上浸水した場合は生活スペースの全てが水に浸かります。
このようなリスクを回避するためにも、購入する土地のハザードマップに目を通しましょう。
※参考:岐阜県ハザードマップ
建築コストが割高になりがち
二階建てと平屋であれば、平屋の方が建築コストは高くなる傾向にあります。
なぜなら、外壁面積が二階建てよりも多くなり、柱の数を減らすため壁の強度を上げる必要があるからです。
したがって、平屋を建築する場合には全体の予算を超えないよう注意しましょう。
平屋と二階建てにおける税金の違い
この章では平屋と二階建ての「固定資産税」について解説します。
固定資産税は毎年課税され、3年に1度評価額の見直しが入ります。二階建てより建材を多く使用する平屋では、固定資産税が相対的に高額です。
また、建築する面積も二階建てより広くなるため、土地の固定資産税も高くなります。
このように、平屋を建築する場合は固定資産税の負担がポイントになるため、どのくらいかかるのかをあらかじめ把握しましょう。
平屋に向いている人の特徴
平屋には、デザイン性と生活動線に優れているというメリットがあるため、家のこだわりを持ちたい人にはおすすめです。
広めの土地を用意できる人においても、ニーズを満たせるため平屋向きです。
平屋に関するよくある質問
ここでは平屋に関するよくある質問について解説します。
- 平屋と二階建てはどっちがいい?
- 平屋ブームが起きているのはなぜ?
- 平屋はうるさいって本当?
順番に回答していきます。
平屋と二階建てはどっちがいい?
平屋と二階建ては、ライフスタイルに合わせて選択することをおすすめします。
たとえば、勤務先や学校に近い都会に住みたいのであれば、総額を抑えるために二階建てが最適となるケースが多くなります。
家自体の性能や生活動線に重きを置く人であれば、平屋がおすすめです。このように、家づくりにおいてどのような点にこだわるかによって、平屋と二階建ての選択は変わります。
平屋ブームが起きているのはなぜ?
平屋は子どもが独立し、ワンフロアで十分となった団塊の世代を中心に人気が出ています。
バリアフリーにできるメリットも老後の住居としても優秀であるため、団塊の世代が平屋を希望しブームが起きました。
また、最近ではリモートワークの増加により都会に住む理由が減少傾向です。田舎や郊外に平屋を建て、優雅に暮らすライフスタイルに注目が集まっているのもブームの要因です。
平屋はうるさいって本当?
全ての平屋が、一概に「うるさい」とは言い切れません。ただし、平屋は生活する高さに道路があるため、二階建てよりも音を直接拾いやすくなるでしょう。
平屋は、生活空間においても家族の気配が近いため、二階建てよりも騒々しく感じる場面があります。
平屋のメリットを活かして理想の家づくりを
平屋の建築はメリットとデメリットをしっかり把握し、家族全員が納得の上で進める必要があります。したがって、まずは建築会社に家づくりを相談し平屋が実現可能か把握しましょう。
ヤマカ木材では、天然木を使用したオリジナル性の高い平屋を提供しています。
平屋の建築を検討している人は、是非ヤマカ木材までお問い合わせください。
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