2025.02.28 お役立ち情報
一戸建ての防犯対策おすすめ11選!空き巣に狙われやすい家の特徴も紹介

この記事では、一戸建てでおすすめの防犯対策を解説します。
近年、一戸建てを狙う空き巣などがより多発しており、不安を感じている人は少なくありません。一戸建てはマンションよりセキュリティ面が厳重ではない傾向にあり、防犯対策を万全にしておく必要があります。
この記事では、一戸建てにおすすめな防犯対策や狙われやすい家の特徴を解説します。安心して生活できるマイホームを実現したい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
- そもそも一戸建て住宅は空き巣に狙われやすい?
- 一戸建ての敷地内への侵入を防ぐおすすめ防犯対策
- 一戸建ての室内への侵入を防ぐおすすめ防犯対策
- 空き巣による一戸建てへの侵入を想定した防犯対策
- 空き巣に狙われやすい一戸建ての特徴
目次
そもそも一戸建て住宅は空き巣に狙われやすい?
結論として、一戸建て住宅はマンションより空き巣に狙われやすい傾向にあります。
警察庁の『住まいる防犯110番』によると、一戸建住宅は侵入強盗の発生場所全体の20%を占めており、住居系建物の中では最も多い状況です。そのため、一戸建てでは空き巣などに特に注意することが大切です。
ここでは、マンションとの比較や空き巣の侵入手口・経路などについて解説します。
マンションとの比較
住まいる防犯110番のデータによれば、侵入強盗の発生場所は3階建て以下の共同住宅が8.7%、4階建て以上の共同住宅が8%でした。一戸建ては20%で、マンションのほうが空き巣に狙われる可能性が低いといえます。
マンションにおいては、近年オートロックや防犯カメラなどが導入され、セキュリティ性が高く住民以外が建物内に入ることは原則できません。
管理人が常駐しているマンションも多く、通常の一戸建てより侵入しにくいのが特徴です。
空き巣の侵入手口
一戸建てにおける空き巣の侵入手口の割合は、以下のとおりです。
順位 | 侵入手口 | 割合 |
1位 | 無締り | 46.3% |
2位 | ガラス破り | 35.8% |
3位 | 合鍵 | 2.6% |
4位 | ドア錠破り | 2.5% |
5位 | その他の施錠開け | 2.3% |
※参考:手口で見る侵入犯罪の脅威|警察庁
最も多い侵入経路は無締りで全体の46.3%を占めました。
ゴミ捨てなどの少しの間でも、無施錠のままで外に出てしまうと空き巣に狙われるおそれがあるため、施錠は欠かさずに行いましょう。
無締りの次に、窓などのガラス破り(35.8%)がランクインしています。一戸建ては窓からの侵入も多いため、侵入に時間がかかるようにダブルロックを導入するなどの対策を取ると効果的です。
また、合鍵は分かりやすい場所に置くことは避け、玄関ドアもダブルロックにしておくと空き巣対策に有効です。
空き巣の侵入経路
警察庁によると、侵入窃盗の侵入経路で最も多いのは一戸建ての窓で、全体の過半数を占めています。次に多いのは、出入り口で約2割を占めています。
一戸建ては窓が多く、施錠されていてもガラスを破れば侵入できるため、侵入経路として利用されやすいことが要因として考えられるでしょう。
マンションの場合は窓よりも表出入り口のほうが侵入経路として使われることが多く、階数が高いほど窓からの侵入は少ない傾向にあります。
※参考:空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」 | 政府広報オンライン
一戸建ての敷地内への侵入を防ぐおすすめ防犯対策
一戸建ての敷地内への侵入を防ぐには、以下のような方法が有効です。
- 忍び返しを設置する
- 防犯カメラやセンサーライトを設置する
- 鍵付きの門扉を設置する
- 庭に防犯砂利を撒く
- 足場になる物を撤去する
ここでは、上記5点の防犯対策を解説します。
忍び返しを設置する
忍び返しとは、塀などの上に尖った竹や釘などを設置する防犯アイテムのことです。忍んで来る者を追い返すという意味が由来となっています。
近年、先が尖ったステンレス製のフェンスを設ける場合もあります。空き巣が侵入を諦める理由になるため、設置しておくだけでも防犯対策を得られるでしょう。
防犯カメラやセンサーライトを設置する
セキュリティ性を高めるために、防犯カメラやセンサーライトを設置するのも効果的です。万が一空き巣被害にあったとしても、防犯カメラで解析できるため犯人逮捕に繋がる可能性があります。
センサーライトは暗い場所で不審な人物が建物に近づくと明るく照らすため、空き巣の侵入を防ぐことを期待できます。
防犯カメラやセンサーライトを家の外に設置すると、セキュリティ性が高い家と思われるため、空き巣が狙いにくくなる点もメリットの1つです。
鍵付きの門扉を設置する
門扉が開かないと敷地内に入れないため、空き巣の侵入を防ぐ効果があります。空き巣が乗り越えにくい高さの門扉ならさらに安心です。
近年、鍵のかけ忘れを防ぐ電気錠付き門扉なども販売されており、セキュリティ効果を高められます。
庭に防犯砂利を撒く
庭に防犯砂利を撒くのも空き巣対策として有効です。砂利の上を歩くと石が擦れて音が鳴るため、不審者が侵入するとわかりやすくなります。
軽く踏むだけでもかなり大きい音がするため、空き巣が警戒して侵入しない場合が多くあります。雑草対策にも効果的といえるでしょう。
足場になる物を撤去する
二階建て住宅の場合、つい二階の戸締りを忘れて外出してしまうことがあります。二階の窓からの侵入を防ぐために、ハシゴなどの足場になる物を撤去しておきましょう。
なお、外壁塗装中には足場がかけられており、工事期間は空き巣に狙われるケースがあるため注意が必要です。
一戸建ての室内への侵入を防ぐおすすめ防犯対策
一戸建ての建物内へ不審者が侵入することを防ぐ対策として、以下3点がおすすめです。
- 玄関や窓にディンプルキーを導入する
- 目に付きやすい場所に防犯ステッカーを貼る
- 勝手口にも防犯カメラや補助錠を設置する
それぞれの防犯対策を解説します。
玄関や窓にディンプルキーを導入する
ディンプルキーとは、鍵の表面にくぼみ(ディンプル)がいくつもある鍵のことです。複製が難しく、一般的な鍵より防犯性に優れています。
複数のピンの形状と鍵の形状が合わないと開錠できず、ピッキングしにくいことから玄関や窓の鍵にぴったりです。
目に付きやすい場所に防犯ステッカーを貼る
玄関先などの目に付きやすい場所に防犯ステッカーを貼るのも効果的です。防犯ステッカーには「防犯カメラ作動中」や「24時間監視中」などの文字が記載され、空き巣が警戒して近寄らない効果があります。
警備会社と契約すると社名入りのステッカーを配布してくれるため、貼り付けするとセキュリティ性の高い家とみなされて空き巣が侵入しにくくなるでしょう。
勝手口にも防犯カメラや補助錠を設置する
勝手口は家の裏側にある場合が多く、死角であるため空き巣の侵入口として狙われるケースが多い場所です。勝手口にも防犯カメラや補助錠を設置するとセキュリティ性が高まるため、犯行を諦めることがあるでしょう。
補助錠を付けるとピッキングにかかる時間が増えるので、効果的といえます。
空き巣による一戸建てへの侵入を想定した防犯対策
一戸建ての空き巣被害を防ぐ対策として、以下3つの方法が挙げられます。
- ホームセキュリティに加入しておく
- 護身用の道具を常備しておく
- 貴重品を隠しておく
ここでは、それぞれの防犯対策を解説します。
ホームセキュリティに加入しておく
ホームセキュリティに加入すると、警備会社のステッカーが配布されるため、空き巣が警戒して近寄りにくくなります。
また、不審者が侵入すると住宅内に設置されたセンサーが感知して警備会社に通報が届くため、警備員が現場に駆けつけてくれます。
護身用の道具を常備しておく
近年、宅配業者などを装った強盗事件も多発しているため、日中でも対策は必要です。
自宅で襲われるケースも想定して、護身用の道具を常備しておくことがおすすめです。いざという時に自分や家族の身を守れます。
護身用の道具には、催涙スプレーやスタンガンなどが挙げられます。護身用品を、自宅に保管しておくこと自体は合法で、過剰防衛でない限り罪には問われません。
貴重品を隠しておく
通帳や印鑑、貴金属類などの貴重品は人目に付かない場所に隠しておきましょう。
通帳と印鑑は、一緒に保管していると利用されてしまうリスクがあるため、別々の場所に保管することを推奨します。
タンスや仏壇、机の引き出しなどは空き巣が真っ先に探す場所ですので、できるだけ保管しないようにしてください。
空き巣に狙われやすい一戸建ての特徴
空き巣が入りやすい一戸建てには、以下3つのような特徴があります。
- 塀や庭木などによって死角が生じている
- 郵便受けの荷物を放置している
- 近隣住民との付き合いがない
それぞれの特徴について解説します。
塀や庭木などによって死角が生じている
高い塀や生垣などで敷地内が外から見えない状態になっていると、空き巣が侵入しやすくなります。
また、雑草や庭木が生い茂っている家も人目に付きづらく、空き巣が狙う確率が高まります。定期的に庭の手入れをして、すっきりとした状態を維持することが重要です。
郵便受けの荷物を放置している
郵便受けに郵便物や新聞などが放置されていると、「長期的に留守の家」と認識され、空き巣に入られるおそれがあります。
旅行などでしばらく不在になる場合は、新聞の配達を一定期間止めておきましょう。郵便受けは大きいものを置いておけば、しばらく取り出さなくても外からは分かりません。
近隣住民との付き合いがない
近隣住民との親交が少ない点も、気を付けたいポイントです。
近所付き合いがないと家族構成などを知られていないため、不審者が敷地内にいるのを近隣の人が見かけても、家族だと思い通報しないケースがあります。
近隣住民とは日常的に良好なお付き合いを心掛け、必要な範囲で家族の特徴などを知らせておくと良いでしょう。
一戸建ての防犯対策に関するよくある質問
ここでは、一戸建ての防犯対策に関してよくある質問に回答します。
- 空き巣が嫌がる一軒家の特徴は?
- 空き巣はタバコをマーキングに使うって本当?
- 一戸建ての防犯対策におすすめのグッズは?
疑問の解消にお役立てください。
空き巣が嫌がる一軒家の特徴は?
空き巣が嫌がる一軒家の特徴は以下の通りです。
- 見通しが良い場所にある
- 侵入経路に死角がない
- 防犯対策がしっかりしている
- 侵入に時間がかかる
- 犬を飼っている
人目に付きやすく、侵入した形跡が残りやすい家は空き巣が避ける傾向にあります。
また、防犯ステッカーを貼るなど、対策していることを分かりやすくしておくこともポイントです。
空き巣はタバコをマーキングに使うって本当?
タバコは、空き巣が下調べした後に行うマーキングの目印の1つです。
タバコの吸い殻が落ちていたりペットボトルが捨てられていたりすると、空き巣が下調べをしている可能性があります。
そのまま放置していると防犯意識の低い家と見なされてしまうため、見つけたらすぐに処理しましょう。
一戸建ての防犯対策におすすめのグッズは?
一戸建ての防犯対策におすすめのグッズには、以下のようなものがあります。
防犯対策におすすめのグッズ | 防犯効果 |
防犯フィルム | ガラス面を強化しガラス破りを防ぐ |
防犯センサー | ガラスの開閉や破壊を検知してアラームが鳴る
夜間、人が侵入すると明るくなる |
防犯カメラ | 犯行状況を録画するため犯罪の抑止力にもなる |
防犯ブザー | 大音量で異常事態を周囲に知らせる |
1万円以下の手頃なものが多いため、いくつか組み合わせて有効活用しましょう。
一戸建ては防犯対策を万全にして不安を解消しよう
この記事では、一戸建ての防犯対策について解説しました。
一戸建ては、マンションよりセキュリティ性が低い傾向にあり、居住する際は防犯対策を万全にしておくことが重要です。敷地内には死角をなるべく作らないようにして、ダブルロックを心がけるなど侵入されにくい家づくりを徹底しましょう。
また、ディンプルキーを導入したりセキュリティ性が高いセンサーライトを導入したりするなど、家の設計時にも工夫できるポイントはさまざまです。
岐阜県で住宅を提供しているヤマカ木材では、防犯性が高い家づくりのご相談も承ります。
70年以上の経歴を活用し、さまざまなポイントからマイホームをサポートします。
安心して生活できる住まいを実現したい人は、ぜひヤマカ木材へご相談ください。
