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2025.03.28 お役立ち情報

火災保険料の相場はいくら?金額の決まり方や安く抑えるコツも解説


火災保険料の相場はいくら?金額の決まり方や安く抑えるコツも解説

この記事では、火災保険料の相場を解説します。

火災保険は、火災などの予期せぬ災害で建物が被害に遭った際に、被害額などを補償してくれる保険です。マイホームを取得するとランニングコストとして定期的にかかる費用のため、自分が所有する建物の状況に合わせて適切なプランを選択することが大切です。

この記事では、火災保険料の決まり方や相場を解説します。火災保険料を抑えるポイントもお伝えするので、加入や見直しを検討している人はぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • 火災保険料の主な決まり方
  • 火災保険料の相場
  • 火災保険料を少しでも節約するポイント

火災保険料の主な決まり方

ここでは、火災保険料が決まる要素として以下6点を解説します。

  • 構造級別
  • 所在地
  • 補償内容
  • 保険金額
  • 延床面積
  • 築年数

構造級別

火災保険は建物の構造によって燃えにくさが区分けされており、リスクに応じて構造級別が定められています。主な構造級別は、以下の3つです。

  • M構造(コンクリート造マンションなど)
  • T構造(コンクリート造・鉄骨造の一戸建て住宅など)
  • H構造(木造の一戸建て住宅・アパートなど)

最も燃えにくいのはマンションなどのM構造で、最も燃えやすいのは木造住宅などのH構造です。保険料はH構造が1番高く、M構造の建物が1番安くなる傾向があります。

※参考:火災保険の「構造級別」について教えてください。丨一般社団法人 日本損害保険協会

所在地

建物の所在地によって災害発生リスクが異なり、火災保険料にも影響します。

火災保険の保険料率は都道府県別の事故発生・損害状況を元に算出するため、建物の構造や築年数などの条件が同じでも、災害が発生しやすい地域ほど保険料が高くなります。

以下の条件でシミュレーションを実施しました。

【条件】

● 持ち家

● 建物のみ

● 一戸建て

● 木造(省令準耐火・耐火・準耐火以外)

● 築年:2020年

● 延床面積:100㎡

● 標準プラン

シミュレーションの結果は以下の通りです。

地域 火災保険料(地震保険料)
東京都世田谷区赤堀 2万4,090円(4万890円)
岐阜県岐阜市藍川町 2万9,770円(1万920円)
北海道札幌市厚別区青葉町 2万7,390円(1万1,590円)

※参考:保険料クイック計算丨損保ジャパン

上記のように、建物の条件が同じでも、地域によって火災保険料に違いがあります。なお、東京都は地震保険料が高くなる傾向にあります。

補償内容

保険料は補償内容によっても変動します。オプションを多く付けると補償内容が手厚くなりますが、その分保険料が上がります。

火災保険の代表的なオプションは以下の通りです。

  • 盗難による窃取・破損・汚損
  • 漏水などによる水濡れ
  • 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突 など

建物がある地域の状況なども考えながら、必要なオプションを付けて契約しましょう。

保険金額

保険金額とは、火災保険の契約時に設定し、損害保険金の元となる指標のことです。家を建て直すために必要な修繕費用や、損失されると見込まれる家財の費用から設定します。

保険金額を多く見積もっておくと、万が一火災が発生した場合に受け取れる金額が多くなりますが、その分毎年払う保険料も高くなります。

延床面積

火災保険では、一戸建ての場合は延床面積、マンションでは専有面積に基づいて保険料を算出します。共同住宅の場合、共用部分の持分面積は含みません。

面積が広いほど補償する範囲が多くなるため、保険料も高くなります。

築年数

古い家は損害を受けるリスクが高いため、火災保険料が高くなる傾向にあります。

2019年頃から築年数別料率で計算する保険会社が増えており、築年数によって区分けされるようになりました。築20年を超えると保険料が大幅に上がる傾向にあります。

【保険会社別】火災保険料の相場

ここでは、保険会社別に火災保険料の相場を見ていきましょう。以下の条件でシミュレーションを実施しました。

【条件】

● 所在地:岐阜県

● 一戸建て

● H構造

● 築年数:5年

その結果は以下の通りです。

保険会社 保険料相場(1年)※地震保険料なども含む
ソニー損害保険 3万6,999円
日新火災 3万6,150円
ジェイアイ傷害火災 3万7,840円
損保ジャパン 3万4,150円
セコム損保 3万7,780円

※参考:戸建ての火災保険 比較・相場|価格.com

上記5社の中で最も割安なのは損保ジャパンで、岐阜県内で一戸建て住宅を所有する場合は3万4,000円程度が目安となります。

【建物別】火災保険料の相場

ここでは、以下3点から建物別に火災保険料の相場を見ていきましょう。

  • 一戸建ての火災保険料相場
  • マンションの火災保険料相場
  • 賃貸の火災保険料相場

一戸建ての火災保険料相場

一戸建ての火災保険料相場を建物の構造別にまとめた結果、以下のようになりました。

【条件】

● 築年:2020年

● 延床面積:100㎡

● 家財保険:1,000万円

建物の構造 保険料合計 保険料の内訳
● 木造(省令準耐火・耐火・準耐火以外) 6万8,510円 ● 火災保険料:5万1,990円(家財保険料1万9,430円)

● 地震保険料:1万6,520円(家財保険料5,600円)

● 木造(省令準耐火・耐火・準耐火など)

● 木造以外(鉄骨・鉄筋など)

4万6,010円 ● 火災保険料:3万3,380円(家財保険料1万470円)

● 地震保険料:1万2,630円(家財保険料3,650円)

※参考:保険料クイック試算|損保ジャパン

耐火性が高い構造ほど、保険料が安くなることがわかりました。

マンションの火災保険料相場

ここでは、マンションの火災保険料相場を建物の構造別にまとめました。

【条件】

● 築年:2020年

● 延床面積:100㎡

● 家財保険:1,000万円

建物の構造 保険料合計 保険料の内訳
鉄骨・鉄筋 1万9,410円 ● 火災保険料:1万580円(家財保険料5,410円)

● 地震保険料:8,830円(家財保険料3,650円)

※参考:保険料クイック試算|損保ジャパン

同じ地域・面積でも、マンションのほうが一戸建てより大幅に火災保険料や地震保険料が安くなります。

賃貸の火災保険料相場

ここでは、賃貸の火災保険料相場を建物の構造別にまとめました。

【条件】

● 築年:2020年

● 延床面積:100㎡

● 家財保険:1,000万円

建物の構造 保険料合計 保険料の内訳
戸建て

※木造(省令準耐火・耐火・準耐火以外)

3万3,170円 ● 火災保険料:2万7,570円

● 地震保険料:5,600円

マンション 1万1,160円 ● 火災保険料:7,510円

● 地震保険料:3,650円

※参考:保険料クイック試算|損保ジャパン

賃貸のほうが、持ち家よりも保険料が安い傾向にあります。

【その他】火災保険料の相場

その他の条件からも、火災保険料の相場を見ていきましょう。

  • 築年数別の相場
  • エリア別の相場

築年数別の相場

以下の条件の場合、火災保険料相場は次の表のようになります。

【条件】

● 所在地:岐阜県岐阜市

● 延床面積:100㎡

● 家財・地震保険料なし

● 木造(省令準耐火・耐火・準耐火以外)

築年数 火災保険料
5年 3万2,560円
10年 3万8,510円
15年 4万4,240円
20年 5万70円
30年 6万1,150円

※参考:保険料クイック試算|損保ジャパン

築年数が経過するほど、火災保険料も上がっていきます。

エリア別の相場

ここでは、エリア別の火災保険料の相場を見ていきましょう。以下の条件をもとにしながら、エリア別にまとめました。

【条件】

● 戸建て

● H構造

● 築年数:5年

● 地震保険あり

エリア 火災保険料の相場
北海道 3万2,280円
東京都 6万2,822円
大阪府 4万6,497円
岐阜県 3万6,999円
愛知県 4万2,628円
三重県 5万2,717円
福岡県 3万9,671円

※参考:戸建ての火災保険 比較・相場|価格.com

全国で最も保険料が高いエリアは東京都で、北海道の2倍程度の保険料が目安となります。

エリアに応じて、火災保険料だけでなく地震保険料にも違いがあるので、住宅のある地域によって保険料に違いが生じます。

火災保険料を少しでも節約するポイント

ここでは、火災保険料を抑えるためのポイントとして、以下4点を解説します。

  • 補償内容が本当に必要かどうかを見極める
  • 複数社の見積もり内容を比較する
  • 割引プランなどを適用する
  • 支払い期間や回数を減らす

補償内容が本当に必要かどうかを見極める

火災保険を契約する前に、契約する予定の補償内容が本当に必要か十分に検討しましょう。

補償契約にプラスするオプションは、建物がある地域の状況や住宅の現況に応じて契約することがポイントです。たとえば、水災リスクが低い地域であれば、水災に関する補償を外すことも選択肢の1つです。補償内容がシンプルになるほど保険料が下がるでしょう。

自分の住宅状況やライフスタイルに合わせて必要な補償内容を見極めると、保険料を節約できます。

複数社の見積もり内容を比較する

火災保険は保険会社によって保険料や商品内容が異なるため、より良い契約を結ぶためには、複数社に見積もりを依頼して比較検討することが重要です。

近年、インターネット上の保険比較サイトや保険代理店のサービスを活用して、複数の保険会社の料金や補償内容を確認できるようになりました。見積もりサイトに情報を1回入力するだけで、複数社の見積もりを無料で依頼できます。

ただし、保険料だけではなく、信頼性やサービスの質なども考慮することが重要です。

割引プランなどを適用する

火災保険は築年数や設備、契約期間などに応じて割引が適用される場合があります。たとえば、以下のような割引プランが提供されています。

  • 新築割引(築1年以内の建物に適用)
  • 築浅割引(築10年未満の建物に適用)
  • 耐火建築物割引(耐火性能の高い建物に該当)
  • オール電化住宅割引(すべての設備を電気でまかなう住宅)
  • エコ設備割引(太陽光発電システムなどエコ設備を備えている住宅に適用) など

専用Webサイトで申込むと保険料が安くなるケースもあるため、自分に合った割引プランを活用しましょう。

支払い期間や回数を減らす

火災保険は、長期一括払い(5年など)・年払い・月払いのいずれかの方法で支払うことが一般的です。

火災保険料は支払回数によっても異なることがあり、安く抑えたい場合は長期一括払いなど少ない支払回数にすることがおすすめです。一度にまとまった金額を支払うと、保険料の負担率が軽減されて負担が少なくなることがあります。

また、保険会社によっては、月払いや分割払いの手数料がかかる場合がある点にも注意しましょう。

火災保険料は相場を踏まえて補償内容などを見直そう

この記事では、火災保険料の相場を解説しました。

火災保険料には、建物の構造や所在地、補償内容や築年数などが影響します。災害リスクの高い地域や建物は保険料が高く算出されるため、無駄のない補償内容を設定することが大切です。

ただし、保険料を単に下げれば良い訳ではなく、万が一の事態に備えるためにも必要に応じて適切な補償内容で契約することを推奨します。

ヤマカ木材では、火災保険料を含む資金計画についてのご相談を受け付けています。家づくりに関する不安や疑問がある人は、ぜひお近くのショールームにお越しください。

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