2023.03.02 お役立ち情報
注文住宅で後悔した失敗例17選!後悔しないためのポイントも解説
この記事では、注文住宅を建てるときに後悔した失敗例を紹介していきます。
「本当に納得のいく家を作るためには、3回の建て直しが必要」という言葉を耳にします。とはいえ、一生で3回もマイホームを建てられる人はほとんどいません。
この記事では、ほとんどの人にとって一生に1度の家づくりで失敗しないためのポイントを解説します。
【この記事でわかること】
● 注文住宅の失敗例を知る理由 ● 注文住宅で後悔した失敗例17選 ● 注文住宅で後悔しないためのポイント5選 ● 注文住宅で失敗して後悔したことに関する質問 |
目次
そもそも注文住宅の失敗例を知る理由とは?
注文住宅は間取りやデザイン、設備などを建主が自ら決めなければなりません。
しかし、ほとんどの建主が住宅や建築に関しては素人なので、どのように決めれば良いのか迷ってしまいます。
また、担当者と何度も打ち合わせて決定した内容が、果たして妥当なのか、本当に必要な設備だったかなどについても事前に確認できません。
こうした不安を解消するために、過去に注文住宅を建てた先輩たちがどのように失敗・後悔したのかを、貴重な失敗例から学び理想的なマイホームを計画しましょう。
注文住宅で後悔した失敗例1.玄関
玄関は家の顔であり、来客の際に客人が初めて目にする部分です。
一方で、家族全員が毎日の出入りに使用する場所なので、計画時には気づかなかった失敗や後悔の多い場所でもあります。玄関での主な失敗例は、主に以下の通りです。
- 玄関の収納が少なかった
- 玄関の照明スイッチが遠かった
- 下駄箱の近くに鏡(姿見)を設置すればよかった
1つずつ見ていきましょう。
玄関の収納が少なかった
玄関における失敗例として挙げられるのが収納の少なさです。特に、以下の3点がよくある失敗例です。
- 土間の玄関収納を作っていない
- 靴の収納量が少ない
- コートなどのクロークがない
上記のように失敗しない対策として、計画の際に玄関周りに収納したい物、室内に持ち込みたくないが外に置けない物をリスト化すると良いでしょう。
リスト化した内容を担当者と打ち合わせ、プランニングで取り入れてもらうことをおすすめします。
玄関の照明スイッチが遠かった
玄関ドアを開けた近くに照明のスイッチがないと、危険が伴います。日が暮れてから帰宅すると、玄関に置いてある靴が見えなくなり足をとられる場合もあります。
玄関の照明スイッチが靴を脱いで上がった先に設置してあると、非常に危険なうえに不便です。
人感センサー付きの照明を設置すると対策が取れます。両手に荷物を抱えていても明るくなるため、便利なうえに危険を一掃できます。
下駄箱の近くに鏡(姿見)を設置すればよかった
玄関に鏡があれば、出かける直前に身だしなみを確認できます。
何かと忙しい朝などには、時短にもなり一石二鳥です。
限られた玄関スペースに、立て掛け式の姿見をインテリアとして置くのも良いですが、それだけでかなりのスペースが必要です。
また、何かに引っかけて割ってしまう危険があります。シューズクロークに縦長の鏡を用意すれば、身だしなみを確認できるだけではなく、玄関スペースを広く見せてくれる効果も期待できます。
注文住宅で後悔した失敗例2.キッチン
キッチンも日々の暮らしの中で滞在時間の長い場所であるため、さまざまな後悔があります。
- キッチンのスペースが足りなかった
- キッチンの高さが身長と合っていなかった
- キッチン収納の奥行きが深すぎた
ここからは、キッチンでの代表的な後悔を見ていきましょう。
キッチンのスペースが足りなかった
キッチンスペースに関する失敗例は、主に以下の2つがあります。
- キッチンの幅が足りない
- キッチンと後ろのキャビネットや壁との距離が短すぎて、ゴミ箱などがおけない
キッチン周りに置く物をリスト化すると、対策が取れます。
リストに応じて、キッチンの幅や後ろのキャビネットのサイズを決めましょう。具体的には、キッチンの幅を2.4m以上、できれば2.7m程度あれば不都合がないといえます。
また、キッチンと後ろの食器棚までの距離は85cm〜100cmくらいを目安にしましょう。
キッチンに1人で立って、後ろを別の1人が通過するのに最低70cmは必要です。
キャビネットの奥行きは45cm、冷蔵庫の一般的な奥行きが70cm程度であるため、やはりキッチンから1m程度は確保したほうが良いでしょう。
キッチンの高さが身長と合っていなかった
キッチンの高さをチェックしないで決めてしまったため、身長と高さが合わず腰痛になってしまったなどのケースもよくあります。
キッチンや通路の幅もそうですが、高さについてもインテリアコーディネーターと一緒にモデルルームやショールームで確認しましょう。
一般的には、理想的なキッチンの高さは以下の公式で求められます。
● 身長(cm)÷2+5cm
身長160cmであれば、85cmの高さが目安です。
キッチン収納の奥行きが深すぎた
見映えの良いアイランドキッチンを選ぶと、奥行きが90cm近くもあり、シンク下の収納部などは、奥と手前の縦並びに置くしかなくなってしまうこともあります。
こうした場合、奥のものを使いたいときは毎回手前のものを動かさなければならず、作業のストレスになります。対策として、キッチンは奥行きよりも幅に重点をおいて選ぶと良いでしょう。
どうしても奥行きが欲しい場合は、収納部分が観音開きタイプではなく、引き出し式の収納を選びましょう。
注文住宅で後悔した失敗例3.リビング
リビングは1日のうち最も長く過ごす場所であり、マイホームを計画する人のこだわりも多く、その分失敗も多い場所です。
- 床暖房は必要なかった
- 吹き抜けのあるリビングは寒かった
- 窓が大きすぎて収納スペースを確保できなかった
リビングにありがちな失敗例を、見ていきましょう。
床暖房は必要なかった
床暖房は、温度を上げるのに大きなエネルギーが必要な割に、部屋全体を暖めるためにはエアコンよりも長い時間を要します。
そのため、光熱費負担も大きくなり、床暖房を使用せずエアコンで一冬過ごした人も多くいます。
計画する際は、エアコンに比べて上記のような非効率さがあっても設置したいか、設置するとしたらどこに設置するかをよく検討しましょう。
吹き抜けのあるリビングは寒かった
吹き抜けのあるリビングも設置したい憧れのアイテムとされていますが、実際に施工した人からは後悔の声も聞かれます。
どうしても吹き抜けにしたい場合は、熱貫流を考えてシーリングファンを回して、1階に暖かい空気が届く設計にしましょう。
したがって、計画の時点では将来を見越した居住スペースも考慮して検討しましょう。
窓が大きすぎて収納スペースを確保できなかった
窓が大きいと、その分壁となる面積が小さくなり、収納場所の確保が難しくなります。
部屋の中が片付いていることは、リビングで快適に過ごす条件です。窓の大きな家では、収納場所が小さくなり整頓の難易度は高くなります。
したがって、子供の遊具や雑誌など、しっかりと片付けられる収納スペースは確保したうえで、できる限り採光できるように計画しましょう。
注文住宅で後悔した失敗例4.お風呂
お風呂は1日の疲れを癒す場所であることから、リラックス効果を求めすぎてオーバースペックになりがちです。
- 浴室にテレビを設置したものの使わなかった
- 洗濯物の収納スペースを確保すればよかった
- 家事動線を考慮すべきだった
お風呂での失敗を見ていきましょう。
浴室にテレビを設置したものの使わなかった
昨今の子供にとってテレビ需要はそれほど大きいものではなく、また大人においてもテレビよりスマホの時代です。
実際の使用頻度、導入での効果を考えたうえで浴室へのテレビの設置を検討しましょう。
洗濯物の収納スペースを確保すればよかった
洗面所に収納スペースをあまり確保しなかったため、バスタオルや下着の収納に困った話はよくあります。
浴室利用後、洗濯終了後に洗面所内で収納したほうが良いものをリストアップすることで対策が取れます。
バスタオルや下着などの収納スペースが洗面所内にあれば、洗濯後にすぐに収納できるうえに、浴室利用後すぐに着用できて便利です。
家事動線を考慮すべきだった
水回りの生活動線を考えなかったために、洗濯後に2階のベランダに洗濯物を干して、乾燥したら1階で畳んで収納する手間がストレスになったなどのケースはよくあります。
こうした水回りに関する家事の時短を図るには、リビング、キッチン、洗面所、勝手口、物干しの動線を最短にするようなプランニングが重要です。
上下の垂直移動をなくし、物干し場への移動も最短距離になるよう考えてみましょう。
全自動乾燥機付き洗濯機の利用も有効ですが、天日干しで乾燥させる場合のことも考慮に入れておきましょう。
注文住宅で後悔した失敗例5.屋外
間取りや設備などの室内ばかりを意識しがちですが、屋内だけではなく外装や外構部分でも、さまざまな失敗例があります。
- ベランダやバルコニーが外から丸見えだった
- 駐車場や駐輪場が狭くて出し入れが不便だった
- 外壁を派手にしすぎてしまった
家づくりでは、屋内だけではなく屋外にも目を向けて計画を進めることが重要です。
ベランダやバルコニーが外から丸見えだった
リラックス効果を高めるためにバルコニーを計画したが、敷地に隣接した道路や隣地からの見え方を意識しなかったために、外から丸見えになった失敗があります。
設計図をチェックしながら、実際に現地で配置計画をイメージしてみましょう。
その際は、担当者や設計者の人に現地でのイメージを教えてもらいながら、外部からどう見えるかを想定しておきましょう。
駐車場や駐輪場が狭くて出し入れが不便だった
どうしても室内の計画が優先されて、車は駐車さえできれば良いと考えてしまいがちです。
コンパクトカーに合わせて駐車場を作ってしまうと、家族が増えて大きめのミニバンなどに買い替えたくなっても、駐車できないことで買い替えられません。
前もって、サイズの大きい車を買う可能性も考えて駐車場のレイアウトを計画しましょう。
また、駐輪場が狭くて、平置きで横並びの状態で人数分の自転車を駐輪できず数台は奥に止めざるを得なくなった声も聞きます。この場合、奥の自転車を利用するには、一旦手前の自転車を移動させてから奥の自転車を出さなければなりません。
駐車場と同様に、将来の家族構成を想定したうえで余裕あるレイアウトを考えましょう。どうしてもスペースがとれない場合は、子供の自転車は玄関収納に止めるよう検討してみましょう。
外壁を派手にしすぎてしまった
図面やパースの情報には、隣地や周りの状況が盛り込まれていません。
立面図やカラーパースではそんなに違和感はなかったのに、実際できあがってみたらかなり派手になってしまったケースもあります。
周囲の環境と調和が取れているかは実際に完成しないと判断できず、単体ではよく見えたデザインも、できあがると周囲の環境に溶け込めず浮いてしまうのです。
対策として、敷地の周囲環境や色彩情報を事前によくチェックしましょう。
周囲との調和を考えたうえで、自分なりの個性をワンポイントで入れるくらいのデザインにしておくことをおすすめします。
注文住宅で後悔した失敗例6.費用
素敵なモデルハウスを見てまわると、夢が膨らんで「あれもこれも」とオプションをつけてしまうことがよくあります。
オプションに関して、費用面で以下のように失敗してしまうケースがあります。
- 予算オーバーしてしまった
- メンテナンスコストを考慮していなかった
費用で失敗しないためにも、上記の失敗例に目を通しておきましょう。
予算オーバーしてしまった
モデルルームや住宅展示場を数多く見ることで素敵な仕様に目が慣れてしまい、予算の範囲に収まらなくなることもよくある失敗の1つです。
予算内に収めるポイントは、自分たちに必要なものの優先順位を決めることです。さらに予算に合わない場合、優先順位の低いものから削っていく割り切りも必要になるでしょう。
メンテナンスコストを考慮していなかった
毎年の固定資産税・都市計画税、火災保険・地震保険、10〜15年に1度の修繕費用の合計を年平均してみると年間30〜40万円程度必要になります。
維持費を計算に入れておかないと、将来設計が大きく狂ってしまいかねません。
したがって、計画の段階で建築業者の担当者に相談しましょう。
注文住宅で後悔しないためのポイント5選
ここまで、住宅の各ポイントでの後悔を見てきましたが、注文住宅自体で後悔しないポイント5つを解説します。
- 最低限の知識を身につけておく
- 担当者との打ち合わせは念入りに実施する
- 将来のライフスタイルを考慮した間取りを計画する
- 信頼できるハウスメーカーに依頼する
- リフォームやリノベーションも視野に入れておく
順番に見ていきましょう。
最低限の知識を身につけておく
自宅を建築するうえでは、全てを建築業者や担当者に委ねるのではなく最低限の知識は身につけておきましょう。
少なくとも、プランニングに入る前に自分たちが求めることを整理しておきましょう。
さらに、各パーツそれぞれのゾーニングはできるようにしておきたいところです。
【ゾーニングとは】
生活空間を部屋や水回りなどに応じてゾーン分けして、どのあたりにレイアウトするかを大まかに決めること |
担当者との打ち合わせは念入りに実施する
使い勝手の良いマイホームや理想的な間取りを実現するためには、営業や設計の担当者と念入りに打ち合わせすることが重要です。
生活動線を考えた間取りや、予算をどうやって抑えるかなどを、住宅について素人の施主が1人で判断することはほぼ不可能です。
担当者の力を借りて、理想的なマイホームづくりを実現しましょう。
将来のライフスタイルを考慮した間取りを計画する
間取りを検討するときは、現在のライフスタイルだけではなく将来のシニアライフに至るまでを想定して計画しましょう。
必要な間取りは、子供の成長と共に大きく変化します。子供が独立したあとに、自分たちの老後も充実させるような間取りを考慮しておくことが大切です。
信頼出来るハウスメーカーに依頼する
信頼できるハウスメーカーを選ぶことは、注文住宅建設において重要な課題の1つです。
なぜなら、マイホームは建てて終わりではなく、定期的な修繕や将来的なリノベーションもあるからです。末長く付き合いができるハウスメーカーを選びましょう。
リフォームやリノベーションも視野に入れておく
将来のリフォームや、リノベーションも視野に入れておきましょう。
マイホームに求めることは、年数を経ると変化します。
前述した、子供の独立後のリノベーションや、場合によっては独立した子供世帯と2世帯住宅にリノベーションする可能性もあるでしょう。
先のことを踏まえて、リフォームやリノベーションしやすい間取りにしておきましょう。
また、リノベーションにも対応してくれるハウスメーカーや建築業者の選定も大切です。
注文住宅の後悔でよくある質問
ここでは、注文住宅の失敗例に関連したよくある質問をまとめました。
- 家を建てる際には何を重視すべき?
- マイホームブルーから抜け出せない場合の改善策は?
- 注文住宅に必要ないオプションは?
最後に、よくある質問に目を通して後悔のない家づくりの参考にしてください。
家を建てる際に何を重視すべき?
2020年度住宅金融支援機構の住宅市場動向によれば、一般消費者が住宅事業者選びで重視するポイントランキングは以下の通りです。
順位 | 重視する項目 |
1位 | 建物の性能 |
2位 | 住宅の立地 |
3位 | デザイン |
4位 | 住宅の価格や手数料 |
5位 | 設備の性能 |
※参考:2020年度における住宅市場動向について|住宅金融支援機構
表からもわかる通り、耐久性や耐震性、省エネ性などを含めた建物の性能を最も重視しています。
マイホームブルーから抜け出せない場合の改善策は?
マイホームブルーから抜け出す方法は、主に以下の3つです。
- 一旦決めたら他人と比較しない
- 今よりも良くなる小さな成功を噛み締めましょう
- 「いざとなればどうにでもなる」という割り切りも必要
「計画はこれでよかったのか?」や「これからちゃんと返済していけるのか?」など、不安な気持ちになることがあります。
一番の改善策は、現在の暮らしよりも確実に良くなる部分を1つずつ確認していくことです。
例えば、「駅近になる」や「階下に対して物を気遣う必要がなくなる」など確認しながら、実現可能なことを1つずつしっかりイメージしましょう。
そして他人と比較せず、「いざとなればなんとかなる」と割り切ることが重要です。
注文住宅に必要なオプションは?
オプション選びのポイントは、予算と照らし合わせて本当に必要かどうかを吟味することです。
ただし、素敵だと感じたものを検討することは良いことです。失敗しない家づくりのポイントは、自分たちの暮らしに必要なものの優先順位を付けることです。
注文住宅の失敗例を把握して後悔のない家づくりを
今回は、注文住宅の失敗例を17項目紹介しました。
これらの失敗が、全ての人に当てはまるわけではないものの、自分たちの家づくりでは失敗しないように対策を練ることが大切です。
間違いないと思った計画が、紹介した失敗例のような結果を招く可能性もゼロではありません。その場合は、担当者と相談しながら軌道修正してみてください。
ヤマカ木材では、家族のライフスタイルの変化に応じて、先々でも容易にリフォームできるよう、先進技術の導入に積極的に取り組んでいます。
昭和26年に創業し、岐阜市を中心に年間約204棟(2021年時点)の施工実績を誇り、お客様に寄り添いながら最適なプランを提案いたします。
将来にわたって、理想的で暮らしやすい住宅を検討している方は、ぜひヤマカ木材のモデルルームやショールームにお越しください。
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