2025.01.31 お役立ち情報
子育てしやすい家の間取りとは?おすすめアイデアや実現のポイントも

この記事では、子育て世代におすすめの間取りを8つ紹介していきます。子供のいる家庭にとって、「いかに安心して子育てができるか」がマイホームには重要なポイントです。
子供の様子を確認しながら家事ができるだけで、子育てのストレスは軽減されるでしょう。
この記事では、子育てしやすい間取りや、押さえておきたいポイントを踏まえた家づくりも解説します。子育て中で住宅の購入を検討している人は、ぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
- 子育てしやすい家の間取りを考えるべき理由
- 子育て世代におすすめの間取り
- 子育てしやすい間取りを実現させるポイント
- 間取り以外で子育てしやすい家を実現させるポイント
- 子育てしやすい家の間取り実例
目次
子育てしやすい家の間取りを考えるべき理由は?
近年、共働き世帯が増えている中で、子育てをしやすい間取りを考えることが重要視されています。理由として、子育てしやすい間取りは以下の特徴を持っていることが挙げられます。
- 子供に目が届いて安心できる環境になるから
- 子供の成長に柔軟に対応できるから
家の間取りは、日常的な動線や生活スタイルに直接影響を与えるため、無駄なく効率的に配置されるべきです。例えば、家事をしながら子供の様子を見守れるオープンキッチンや、リビング空間を配置することで、家族がコミュニケーションを取りやすくなります。
さらに、成長する子供のニーズや家族のライフスタイルの変化に柔軟に対応できる家にすることで、住み替えをする必要がなくなります。
このように配慮されていれば、家族全員が快適に暮らせて絆も深まるため、長期的な視点から見ても、子育てしやすい間取りが家族の生活の質を大いに向上させることになるでしょう。
子育てしやすい間取りのおすすめアイデア8選
子育てしやすいおすすめの間取りを8つ紹介します。
- 子供の様子を見渡せるオープンキッチン
- 効率的な家事動線
- リビングに隣接した畳スペース
- 収納が充実したリビングと玄関
- 親子で使用できる広さの洗面所
- 洗濯を時短できるランドリールーム
- 将来を見越して可変性を意識した子供部屋
- リビングの一角に設けたスタディーコーナー
上記の間取りの施工例を、おすすめできる理由とともに紹介します。
子供の様子を見渡せるオープンキッチン
オープンキッチンは、調理をしながらリビングやダイニングの様子を見渡せる間取りです。子供がリビングで遊んでいる様子や勉強している姿を見守りながら、家事を進められます。
例えば、対面式キッチンであれば料理中でも会話が可能で、子供が「これがわからない」と質問してきたときにすぐに対応することが可能です。キッチン周りを整理しやすくするために、カウンター収納やコンセントを設置すれば実用性も上がるでしょう。
オープンキッチンは親子のコミュニケーションを自然と促進し、安心感のある空間づくりに繋がります。
効率的な家事動線
家事動線とは、家事をする際の移動経路のことです。動線がスムーズであれば、日々の負担が大きく軽減されるでしょう。
例えば、キッチンから洗濯機、物干しスペースへの移動距離を最短にしたり、リビング近くに収納を配置したりすることで、片付けがラクになります。
また、ランドリールームをキッチンに隣接させたり、食器棚をすぐそばに配置したりするなども有効です。
無駄な移動を減らす設計を取り入れれば、限られた時間で家事と子供との時間を両立しやすくなるでしょう。
リビングに隣接した畳スペース
リビングに隣接する畳スペースは、多目的に活用できる便利な場所です。子供の遊び場や昼寝スペース、オムツ交換、さらには来客用の寝室としても使えます。
畳スペースはフローリングより柔らかく、転倒時の衝撃を和らげてくれるため、小さな子供がいる家庭に安心です。また、段差のない設計にすれば安全性がさらに高まります。
例えば、リビングの一角に3畳ほどの畳スペースを設け、引き出し式の収納を畳下に設置すれば、おもちゃや布団をすっきり片付けられるでしょう。
不要になれば、フローリングにリノベーションもできるので検討してみてください。
収納が充実したリビングと玄関
子育て世帯にとって、収納が充実したリビングと玄関は非常に重要です。玄関に1.5〜2帖程度の収納スペースがあれば家の中をすっきり保ちやすく、日々のストレスを軽減できるでしょう。
子育て中はベビーカーや砂場セット、三輪車、就学後にはスポーツ用品や部活動の用具など、外で使うアイテムが増えていきます。玄関の収納スペースが整っていれば、リビングや室内に持ち込むことを避けられるだけでなく、子供が使用する物をすっきり片付けられます。
例えば、玄関に可動式の棚を設置すれば、成長に合わせて収納スペースを調整できるので便利です。
また、リビングにも大きめの収納やパントリーを設けることで、普段使わないものや買い置きの食材をしまう場所が確保でき、リビングをきれいに保つことができます。
収納が充実していると子供のおもちゃや学用品のほか、ゴルフバッグやキャンプ用品など、部屋に置きたくないアイテムも収納スペースに収めることが可能です。
このように、収納スペースをうまく活用することで家全体がすっきりと整理され、快適に子育てをするための環境が整います。
親子で使用できる広さの洗面所
洗面化粧台は、親子が並んでも利用できるサイズのものを選びましょう。
子供が就学すると、朝の通勤・通学前の時間は洗面所が混雑します。複数人が使用できる十分な広さがなければ、貴重な朝の時間を無駄にしてしまうおそれがあります。
2ボウルの洗面化粧台もあるので、興味があれば検討することをおすすめします。
洗濯を時短できるランドリールーム
ランドリールームとは、洗濯に関する以下の全てを完結できる部屋のことです。
- 洗濯
- 乾燥
- 部屋干し
- アイロン掛け
- 衣服をたたむ
ランドリールームがないと、洗濯物を干すためにベランダやテラスに移動しなければなりません。移動が毎日となるとかなりのストレスになるほか、子供から目が離れてしまいます。
マイホームを計画する際は、洗濯にかかる時間的コストを軽減できるランドリールームも検討しましょう。
将来を見越して可変性を意識した子供部屋
子供部屋が必要になる時期は、概ね小学校高学年の10歳程度から独立する22歳程度までの約10年間です。実際には、子供部屋として利用しない期間が非常に長くなります。
2人分の子供部屋を1つにしてテレワーク用自宅オフィスにするなど、将来の利用方法も想定してみると良いでしょう。
また、収納スペースを多めに作ることで子供が使わなくなった学用品やおもちゃを整理でき、部屋をすっきり保てます。例えば、収納棚の高さを調整可能にしておけば、成長に合わせて使い方を変えられるため、無駄がありません。
このように、マイホームを計画する際の子供部屋については、幼少期の使い方や独立後の利用を考えておきましょう。
リビングの一角に設けたスタディーコーナー
リビングの一角に設けられたスタディーコーナーは、小学校低学年くらいまでの小さな子供がいる家庭で人気が高くなっています。人気が高い理由は、主に以下のとおりです。
- 親の目が行き届く
- リアルタイムに勉強を教えやすい
- 適度な雑音が集中力をアップさせる
子供が成長して受験期を迎え、自分の部屋で学習するようになっても、パソコンスペースに流用できます。
子育てしやすい間取りを実現させるポイント
ここでは、子育てしやすい間取りを実現させるポイントについて解説します。
- 空間を無駄なく活用する
- 子供目線で間取りを計画する
- 将来を見越した間取りを計画する
順番に見ていきましょう。
空間を無駄なく活用する
子育てしやすい間取りにするためには、空間を無駄なく活用することが重要です。デッドスペースができたときの無駄がない利用方法として、収納スペースへの転用が挙げられます。
例えば、階段下や廊下の隙間などに引き出し収納を設置することで、掃除用具や季節のアイテムをすっきり片付けられます。
また、リビングにオープン棚を取り入れれば子供の遊具や日用品をすぐに取り出せ、部屋をすっきりと保てます。
収納以外にも、パソコンコーナーとして利用するのもおすすめです。
子供目線で間取りを計画する
機能的な暮らしを目指した計画も大切ですが、子供目線で間取りを計画することも重要です。
例えば、リビングや遊び場などの子供がよく使う場所には、家具の角を丸くしたり、安全対策を施したりすることが挙げられます。
また、子供部屋は成長に合わせて使い方が変わることを考慮して、将来間仕切りができるように設計するのも1つの方法です。
リビングの近くに子供部屋を設けることで親が家事をしている間にも、子供が近くで遊べる環境を整えられます。
将来を見越した間取りを計画する
年齢を重ねるごとに、生活スタイルや家族のニーズは変化するため、最初に決めた間取りに柔軟性を持たせることが重要です。
例えば、子供部屋はそのままにしておくのではなく、将来的にはワークスペースや趣味の部屋に変えられるように計画しておくと良いでしょう。
また、夫婦が退職した後は仕事の時間がなくなり、趣味やリラックスする時間が増えます。そのため、趣味の部屋として使えるように間仕切りを設けておくのも1つの方法です。
このように、家の各部屋がライフステージに合わせて柔軟に使える設計にしておくことで、長期的に快適に暮らせます。
間取り以外で子育てしやすい家を実現させるポイント
ここでは、間取り以外で子育てしやすい家を実現させるポイントを紹介します。
- 家全体の統一感を考える
- コンセントの数や位置を考える
- ライフスタイルの変化を考える
- 自分だけの部屋を作るかどうかを考える
- 長期的なメンテナンス費用を考える
順番に見ていきましょう。
家全体の統一感を考える
家全体に統一感を持たせることは、視覚的にも心地よい空間を作るために重要です。
例えば、リビングやキッチン、廊下における色使いや素材選びを一致させることで、空間全体が落ち着き、家族がリラックスできる雰囲気になります。
特に、子育て中の家では安全面にも配慮する必要があります。階段やキッチンなど、視覚的にわかりやすい統一感を持たせることで、子供が移動する際にも危険を回避しやすくなります。
コンセントの数や位置を考える
子育て中の家庭では電化製品の利用が増えるため、コンセントの数や位置が非常に重要です。
例えば、リビングやキッチンにコンセントを複数配置しておくことで、掃除機や家電製品を手軽に使えます。また、子供が成長するにつれて学習机やパソコン、ゲーム機などの使用が増えるため、子供部屋や書斎にもコンセントを確保しておくと便利です。
コンセントの位置を高めに設置することで、子供が手を伸ばして触ることを防げるでしょう。
ライフスタイルの変化を考える
子供が成長するにつれて家族のライフスタイルも変化するため、家の設計には将来の変化を見越した柔軟性が必要です。
例えば、子供が小さいうちはリビングにプレイエリアを設け、成長するにつれて独立した部屋にできる設計が理想的です。
また、朝早くに出勤しなければならない場合は、家族を起こさないように玄関近くに寝室があると良いでしょう。
ライフスタイルの変化を考慮した家づくりをすることで、長期的に家族全員が快適に暮らせるようになります。
自分だけの部屋を作るかどうかを考える
子育てをするうえで、家族に「自分だけの部屋」がどれくらい必要かを考えることも大切です。
特に、子供が成長するにつれてプライバシーを保つための個室が必要になることが増えるでしょう。しかし、家族が多い場合やスペースが限られている場合は、自分だけの部屋を作るのが難しいこともあります。
自分だけの部屋が必要かどうかを判断する際は、ライフスタイルや家族構成を考慮して決めましょう。例えば、リビングやダイニングに十分なスペースがあれば、子供が勉強するための学習コーナーを設け、余った部屋を自分だけの部屋にできる場合があります。
長期的なメンテナンス費用を考える
家を購入する際は間取りやデザインだけでなく、長期的なメンテナンス費用にも注意が必要です。
例えば、新築から10〜20年経過時など、屋根や外壁の塗り替え、設備の交換などが必要になることに備えて、その費用をあらかじめ見込んでおくことが重要です。
設備や素材を選ぶ際には、耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮しましょう。高品質で耐久性のある素材を使うことでメンテナンスの頻度を減らし、長期的なコストを抑えられます。
子育てしやすい家の間取り実例
子育てのしやすい間取りを、ヤマカ木材の施工事例である『木の質感を活かしたシンプルハウス』をもとに紹介します。
※出典:岐阜市下土居モデル|ヤマカ木材
この事例では、オープンキッチンの対面にダイニングをレイアウトし、リビングや隣の和室まで一直線になるように設計しています。料理中でも、キッチンからダイニング、リビング、一番奥の和室まで一目で見渡せるので子供の様子を把握できるでしょう。
ダイニングは、少し成長した子供に適した勉強机にもなります。キッチンで家事をしながら、勉強の進捗を確認したり質問に答えたりできる点も、このような間取りならではです。
奥の和室は、子供のお昼寝やユーティリティスペースとしても利用でき、普段の生活に家族のコミュニケーションと潤いをもたらしてくれるでしょう。
他にも、ヤマカ木材では子育てに適したさまざまな間取りを実現可能です。お客様に寄り添いながら最適なプランをご提案いたしますので、ぜひ一度お越しください。
子育てしやすい間取りに関するよくある質問
ここでは、子育てしやすい間取りに関するよくある質問を紹介します。
- 2LDKは子育てするには狭い?
- 赤ちゃんを子育てする場合の間取りやレイアウトは?
それぞれ見ていきましょう。
2LDKは子育てするには狭い?
2LDKが子育てに適しているかどうかは、家族のライフスタイルや子供の年齢、収納や共有スペースの使い方によって異なります。
狭さを感じるかどうかは、どれだけ効率的に空間を使えるかにかかっています。
例えば、最初は子供と寝室を共有してリビングで家事や遊びをしていたとしても、学齢期に差し掛かると学習や個々の時間を過ごすスペースが不足していきます。
ただし、2LDKでも工夫次第で快適に子育てをすることは可能です。例えば、リビングの一角に学習コーナーを設けたり、収納を充実させて部屋をすっきりさせたりすると、家全体が広く感じられます。
赤ちゃんを子育てする場合の間取りやレイアウトは?
赤ちゃんを育てる場合、リビングと寝室が近い配置にするのも1つの方法です。
例えば、寝室をリビングの隣に配置し、夜中の授乳やおむつ替えが終わった後すぐに寝室に戻れるようにすることで、家事と育児の負担を減らせます。また、リビングの一角にベビーベッドを置けば、家事をしながら赤ちゃんの様子を見守ることが可能です。
赤ちゃんが成長し始める時期には、角のない安全なデザインの家具を選んだり、床材に柔らかいカーペットやラグを敷いたりすることで、転倒や怪我のリスクを減らせるでしょう。
赤ちゃんを子育てするための間取りやレイアウトは、安全性と利便性を考慮することがポイントです。
子育てしやすい家の間取りを実現して理想の暮らしを
子育てしやすい家の間取りとは、子供の成長過程を見守りながら家族間のコミュニケーションが続く暮らしを実現するものです。
また、子供が独立した後に使いやすい間取りに変更できるように考えておくことも大切です。
これらの要素をしっかりと取り入れることで子育て中のストレスを減らし、家族それぞれのライフスタイルに合った柔軟な暮らしを実現できます。
ヤマカ木材は、家族のライフスタイルの変化に応じて容易にリフォームできるように先進技術の導入に積極的に取り組んでいます。
昭和26年に創業し、岐阜市を中心に年間約204棟(2021年時点)の施工実績を誇り、岐阜県のトップビルダーとしてお客様に寄り添いながら最適なプランを提案しています。
独立した子供がいつでも帰って来たくなる家、そして住む人が毎日笑顔で暮らせる住まいの提供を目指しています。
